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<< September 2017 >>
「良書との出会い」をおすそわけ…

内的コントロールのフィルターを通して
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『悩む力』
今もっとも売れている新書のようですね…。
すでに読まれている方も多いのではないかと思います。

この本は、ビジネス書でもなく、かといって心理学の本でもなく、
エッセイというにはとても深い内容で・・・
フランクな「哲学書」と表現するのが相応しいように思います。

本著で焦点となるのは、
「自分(自我)」
「お金(資本階級)」
「情報(知識)」
「青春」
「宗教(信仰)」
「仕事(働くこと)」
「愛」
「死」
「老い」
と、人間であれば多くの人が立ち止まって考える大きなテーマばかり…

それらについて、著者は、明治の文豪「夏目漱石」と
社会学者の「マックス・ウェーバー」の残した作品や足跡を手がかりにして
現代の悩みの要素と「悩むこと」の意味を述べています。


昨今、「夢」「目標」「ビジョン」「わくわくすること」などの
キーワードが注目を浴びている一方で、この本が売れているということが、
妙にリアルな現実を伝えているように思えてなりませんでした。

つまり「夢を持てないで悩んでいる人」や
「わくわくしたいけれど、もやもやしている人」が
実はとっても多いのではないかということ・・・・

さらには
「夢や目標を明確にすることが大切だ!」という高らかな雄叫びの背後で、
“夢が持てない自分ははダメなんだ…”というメッセージを
受け取っている人がたくさんいるのではないかということを感じた訳です。

この本からは
【悩むことは人生と向き合うことだから、悩んでいいだよ。
一生懸命に悩むことこそ自分の人生を大切にしていることなんだよ】
というメッセージが伝わってきます。

いつも前向きで、キラキラしていて、元気一杯でいる人を目指すことより
立ち止まったり振り返ったりしながら、
自分の心でいろいろなことを感じて、ちゃんと悩むことの中に
人間的魅力が育っていくんだということを教えてくれているように思いました。


いろいろな深いテーマに触れてきた後、
「死」についてのテーマのところで書かれている一節に
著者の強いメッセージが込められているように思います。
「人は一人では生きられない」とよく言います。
それは経済的、物理的に支えあわねばならないという意味だけでなく、
哲学的な意味でも、やはりそうなのです。
自我を保持していくためには、やはり他者とのつながりが必要なのです。
相互承認の中でしか、人は生きられません。
相互承認によってしか、自我はありえないのです。

この随所に出てくる「相互承認」というキーワードは、
選択理論でいうところの、
愛・所属の欲求(つながり)と力の欲求(自己の存在価値)が
同時に満たせている空気感というかその状況を意味していると思います。

・・・っと普段ならこのまま選択理論的解釈を続けていくところなのですが、
この本でテーマにしているような哲学的な大きな問題を
心理学という解像度の高い観点から眺めて分析することは
なんだか本書から香るロマンが半減するような気がするので
これ以上はやめておきますたらーっ

ご興味を持たれた方はぜひ読んでみてください。
カウンセラーとして「何かに悩む」という姿勢に対する見方に
変化をもたらしてくれたと言える一冊です。
| 自己成長 | comments(2) |
『君を幸せにする会社』
何年も前からグラッサー博士が伝えている
リードマネジメントに至る必要性が分かりやすく書かれている本、
「ビジネス界の潮流は“こちら”に向かっているんだわ…右斜め上るんるん
と思わせてくれる一冊です。

お話は、NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」で
第一回目にスポットを浴びた星野リゾートの星野佳路さんを彷彿させる
「クマの湯ホテル&リゾート」の二代目クマ太郎が、
その業績悪化の状態を回復するべく、四苦八苦しながら
働くことの真理に気づいて行く・・・という小説仕立て。

(星野さんもこの本にかかわっていたみたいです。
 謝辞にお名前がありました)


利益の追求をしている企業が手を出しやすい(?)
スタンダードな対処法、その結果もたらされたトラブル、
そして、その中での気付き、変化、模索、改善・・・

リードマネジメントの原点ってどういうものかを
誰にでも分かるように書いてある「絵本のような」本です。
(本当に絵がある訳ではありませんよ・・汗

お話の流れに沿って
いくつか印象に残ったところを抜粋してみます。

まず、業績回復の対症療法として、クマ太郎が手を出したこと。
1)営業ノルマ強化どんっ&達成できない社員の減給処分お金下向き
2)お客様心理をコントロールする過大広告爆弾
3)リストラハサミ

結果的には、
社員は強引な営業をするようになり取引先からのクレームが増え(←1)
お客さんは一時的には増えたものの、
事実と違う実際を体験して口コミやブログなどでの批判が殺到(←2)。
先代が絶対にしないと決めていたリストラの断行にいたっては、
残った社員の不安感をあおり、モチベーションは一気に下降...という始末。


そして「これではいけない」と次に挑んだことは、
「もっとお客様を幸せにする」という考え方のもと
4)社員を動機づけるために「お客様第一主義」を熱く語りパンチ
5)お客様からの評価に重きをおいた人事評価制度鉛筆2に変え
6)お客様を感動させるラブサービスをする

一見よさそうに見えるこれらのアイデアも、
実は本質の部分ではうまくいかないものとなりました。

社員からは、
お客様よりまずは社員を幸せにしてほしい、(←4)
評価対象になっているからやっているだけ、(←5)
社長もお客様を利用している偽善者だむかっ と言われ、
お客さんからは、わざとらしい演出やサービスへの
ダメだしを喰らってしまいます...ショック


通常、私たちは、
外的コントロールと内的コントロールの違いを知りません。

特にマネジメントにおいては
多くの人は外的コントロールの立場しかしらないので、
その中の「よさそうな方法」を選ぶしかないのです。


その証拠として、相手に対して
「〜させる」「〜してあげる」「〜のようにもっていく」
などの言葉がマネジメントの現場で横行していますし、
どうにかして(外側から刺激を与えて)やる気をださせようと試みます。

相手を変えさせる(コントロールする)という立場から使われれば、
「リーダーシップ」も「クレド」も「サプライズ」も「笑顔」さえも、
(継続的に)人の喜びを生み出すことにはなりません。

小説仕立てで書かれているので、
本の後半に至る内容を記載するのは遠慮したい危険と思いますが、
この本も、その外的コントロールの部分から
内的コントロールの重要性に気づく変化に触れています。
その葛藤こそがビジネスの真髄・・・という感じです。

選択理論で説明すると、もっとスッキリするとは思いますが、
リードマネジメント初心者(失礼あせあせ)や
難しい言葉を用いずに、幸せな仕事(働き方)を学びたい方には
お薦めの本です。

| ビジネス | comments(0) |
『マリッジ・プレミアム』
夏のイベントラッシュを言い訳に、しばらく更新をサボっていましたあせあせ
気を取り直してアップしますGO!

さて、この「マリッジ・プレミアム」という著書ですが、
たしか、アマゾンのおすすめメールで知りました。
あのスティーブン・コヴィーの『7つの習慣』で有名になった
キングベアー出版から出ています。

そして、著者は… はて?「赤城夫妻」とは何者・・・?
と検索してみると、肩寄せ合って怪しげに微笑む(失礼☆)二人の写真。
プロフィールには、
フランクリン・コヴィー社の「7つの習慣&第8の習慣マリッジ・プログラム(仮)」
の日本人としては初の講師。「幸せな結婚生活」と「仕事の成功」を両方得る
「成功夫婦」になるための知恵や方法を「マリッジ・プレミアム」として体系化。
マリッジ・プレミアム自ら実験証明して、有効であることを確かめ、現在に至る。

・・・と出ています。

ふーんくもり と思いながらサイトブログを見ていると
どの写真を見ても おいおい!と突っ込みたくなる程の仲良しぶり抱擁ハート大小 
その潔さに逆に興味を覚えてイヒヒちょっと読んでみることにしてみました。


この本の要旨をまとめると、仕事の成功には夫婦関係が大きく影響していて
幸せな結婚生活から得られる恩恵は下記の三つ・・・。

「健康」(夫婦関係が悪いと病気になりやすい・・・)
・1967年、5000人のメンタル不調を訴えている人の統計処理の結果
 第一位/配偶者の死、第二位/離婚、第三位/夫婦の別居
・別居、または離婚している人は、結婚している人の六倍以上の割合で入院している

「才能」(夫婦関係が悪いと才能が活かされない・・・)
・パートナーを信頼していなければ、相手の夢を応援することも、
 逆に、相手からの忠告に耳を傾けることも出来ない。

「お金」(夫婦関係が悪いとお金を失いやすい・・・)
・夫婦関係に心理的ストレスが多ければ、気晴らしのお酒や買い物、心身の不健康による医療費や治療費などの出費がかさむ。

これら三領域について5つのレバレッジ《人脈・モノ(環境)・資金・情報・感情》が作用し、夫婦関係の良し悪しによってその影響が異なる・・・と述べられています。

選択理論の提唱者であるグラッサー博士が「大切な人との不満足な人間関係が、人の抱えるほとんど全ての問題の原因」だと言っていますが、本書を読むとこの大切な人間関係って夫婦のことなんだな…と感じます。


また最も興味をひいたのは「夫婦の四つのステージ」。
分かりやすいネーミングとそれぞれの分析が面白かった楽しい ので
簡単にまとめておきます。

第一ステージ【幻想夫婦】 キーワード:「過剰」
特徴:〜蠎蠅北潅罎任△
   ⊆分を相手の好みに近づけようとする
   3詁し、駆け引きしている
   ち蠎蠅すべての期待に応えてくれると勘違いしている
   ゼ分にとっての不都合なことは見ないようにしてしまう

心身ともに「過剰」な状態で、仕事に集中することもリラックスして周りを冷静に見ることができないステージ。
選択理論では、まさにグラッサーのいうところの「のぼせ愛」を表現している感じです。


第二ステージ【戦国夫婦】 キーワード:「対立」
特徴:〜蠎蠅房宰召靴討い
   ∩蠎蠅法峇衙勝廚任覆、「要求」する
   A蠎蠅鬟灰鵐肇蹇璽襪靴茲Δ箸垢
   ぅブ&テイクの取引をしようとする
   ゼ分の人生を他人に任せている

夫婦の権力争いによるストレスが多く不平不満が耐えない状態で、その結果あきらめムードや無気力に陥るステージ。
外的コントロール夫婦とはこのこと!傷だらけになりながらも自分のやり方を変えることが出来ずに「どうして自分ばっかり…」と嘆き、「運が悪かったんだ…」と自分を慰めている状態でしょうか。


第三ステージ【調整夫婦】 キーワード:「内省」
特徴:ー分を知ろうとし始めている
   ▲丱薀鵐拘恭个鮗茲衞瓩兄呂瓩討い
   今あるものに注目し始めているる
   せ廚すみを手放し始めている
   チ蠎蠅力辰鯆阿始めている

現状を確認し、手当の必要性に気付き、新しい価値観を手に入れようとするステージ。
選択理論的には、夫婦の関係を「このままでいいのか?」自己評価し、「いま私のしようと(言おうと)していることは相手との距離を近づけることになるか?」と自分に問いかける段階と言えるかも。


第四ステージ【共鳴夫婦】 キーワード:「増進」
特徴:\深造任△
   △互いが癒し合う(許し合う)関係
   パートナーは最高の友人
   い△仮綣蝓受け取り上手
   ゼ分の人生を信頼している

モチベーションが高く心身の健康か強化されて、夫婦関係に幸福感を得ているステージ。
お互いが選択理論を実践し、関係の維持と健全な欲求充足に努めている関係ですね。

また戦国夫婦から調整夫婦への移行のためのアクションプランや
(これは選択理論的にみると主にコントロールタイムの実践)
調整夫婦から共鳴夫婦になるためのアクションプランも
(こちらは身につけたい7つの習慣とクオリティタイムの実践)
それぞれ紹介されていました。


離婚率の高いアメリカで、お金持ちは異常に離婚率が低いとのこと。
億万長者の92%は既婚者で離婚経験なし。
現在別居中か離婚経験者:2%、死別:4%、未婚者:2%

「仕事の成功=お金持ち」というニュアンスが伝わってきてしまうことがちょっと残念だけれど、これを読んだら「仕事は仕事、家庭は家庭」とは言っていられないでしょうね。

以前グラッサー博士が「教師が学校で成功したかったら、結婚関係で成功することだ」と書かれていたことを思い出しました。

| 人間関係 | comments(0) |
『どんな仕事も楽しくなる3つの物語』
先日、ある学生と話していたら
「就職した友人たちと会っても、
 職場の人間関係や仕事のたいへんさで愚痴ばかり…。
 そういうことばっかり聞いていると
 自分も働きたくないな・・・って思っちゃうんです」
と言っていました。

働くことで得られる喜びを、
ぜひ経験してほしいなと思った瞬間でした。

帯に「働くことの本当の意味に気づく本」と書かれているこの本は、
“仕事=経済活動”という枠を壊して、
“志事=感動活動”という場面を見せてくれるお話です。

駐車場の管理人さん・・・
タクシーの運転手さん・・・
ペンキ屋さん・・・

それぞれの実話を通して、働くことで得られる喜びが溢れています。

つまらない仕事はありません。
仕事をつまらなくする考え方があるだけです。
意味のない仕事はありません。
意味のない仕事にしてしまう考え方があるだけです。


読みながら、このブログにも書いた『戦わない経営』に
「子供のころ、仕事と宿題は、同じ意味だった」
「だから、宿題も、仕事も嫌いだった」
「だから、社会人になったら
 なるべく早く仕事をしなくて済むようにしようと思った」
と書かれていたことを思い出しました。

「こだわり」は無限です。
「こだわり」は、そのものが個性です。
その人にしかない、他人がまねできないものです。
どのような仕事であっても、「こだわる」ことで、
私たちは自分らしい価値を社会に提供することができるようになるのです。
最高の能力とは、自分の「こだわり」を発揮して、
社会に貢献することだと思います


仕事を通して欲求充足するには、
自分なりのこだわりが不可欠なように思います。

そこに私たちは、自分の存在価値を感じるから…

まさにこれから社会に出ようとしている学生たちに
この本を紹介したいと思っています。

| ビジネス | comments(0) |
『3つの真実』
〜人生を変える“愛と幸せと豊かさの秘密”〜


「鏡の法則」というミリオンセラーを書かれた著者野口嘉則さんは、
私たちの学会の広島支部のメンバーOさんのお知り合いと言うことで、
数年前に選択理論に触れて下さっていることを知りました。

前作『鏡の法則』にしても、今回の『3つの真実』にしても、
要所要所で、とても選択理論とリンクするところがあるな…
と感じたのは、選択理論をお知りになって、
そのエッセンスを盛り込んでいただいたのか、
はたまた、結局、理に適うことはすべて通じているということなのか、
は分かりませんが、「それ!! 大切だ〜チャペルぴかぴか
という箇所がたくさんありました。

そして、何よりストーリー設定と
主人公の考え方やこれまでの習慣をを介して、
読者が日常感覚と照らしながら学べる構成が
なんとも・・・・・・上手です拍手るんるん
(あはっ、ベストセラー作家に対して失礼ですね汗


今回の設定は、「ミスター目標達成」という研修会社の社長が、
部下の裏切りにあったことから、
ある老人の箴言によって、“もっと大事なことがある”と
これまでしがみついていた成功法則を省みる・・・という物語。


「自己啓発」という言葉がポピュラーになって久しいけれど
その王道とも言える目標指向や成果志向に、一石を投じながら、
成功するということと、幸せになることは違うよ…
というメッセージを伝えています。

選択理論とリンクするところを中心に、
私の心に残ったことをまとめておきます。

□幸せと成功は違う

幸せを得るには、人とつながっていることが大事拍手

■人とつながるために「認められること」を目指すと、
 周りの価値観にコントロールされることになる(比較の世界)

■比較の世界は、DOINGとHAVING
 目に見えるもので比較するのは、相対的な評価
 よって、人が敵になる

□本当に必要なものはBEING
 ありのままの存在を受け入れる(られる)ことで
 愛を伝えること(感じること)ができる

□自尊心が高まる
 安心して人とつながることができる

そして、ここから少々スピリチュアルな要素を含み
ユングの集合的無意識をはじめとする
肉体を超えた私たちの意思や目で見えないものに対する価値、
さらには、波長や宇宙の叡智や力・・・
といった、ちょっとニューエイジ的な行(くだり)が続きます。

正直に言えば、
ニューエイジの香りがするものは基本的に苦手なのだけれど、
なぜかこの本はそれにこだわらずに読み切ることができました。

きっと著者が伝えようとしていること、
…人智ではどうにも量ることのできない
 ハイヤーパワーのようなものがある…

ということに合点がいったからでしょう。

(私はクリスチャンなので、個人的には「宇宙」や「天」という表現を
 【神さま】に変換して読み進めると、とても腑に落ちます...ニコニコ


また、もっとも興味深かったのは、
「人間の行動の動機は突き詰めていくと愛か怖れのどちらかしかない」
と説明していること。

これは選択理論マニアとしては
う〜〜〜んっモゴモゴ と考えました。

選択理論(内的コントロール)で考えるなら、
私たちを行動に駆り立てる源は、五つの基本的欲求であり、
それを具体的に満たすもの(願望)がストックされた
上質世界が核となります。

上質世界は、真っ黄色(快感)なので
(健全か不健全かは別として※)その願望が得られたときには
なんらかの喜びがあるはずです。

愛が動機になっている行動(自分に対する愛も含めて)は
これで説明することができます。

しかし、怖れによる行動では、
そこに喜びを感じることはないでしょう。
であるならば、願望の種類によってこれを説明することは出来ません。

本書では
「「人から認められたい」という衝動も怖れからきている。
その怖れとは、人から見限られることへの怖れ、
相手にされなくなることへの怖れ。
つながりを失ってしまうことへの怖れなのだ。

これは同時に自分の存在価値に自信を持てなくなることへの怖れでもある。
人間は、怖れによって行動するとき、本当の幸せから遠ざかっていく」

と書かれています。

ということは、
周囲の価値観や期待によって、自分がコントロールされること...。
つまり、怖れによる行動とは、自分に対する外的コントロール
説明することが出来そうです。

外的コントロールは、「私は人をコントロールすることが出来る」
という考え方がメジャー(?)ですが、
それが妥当なら、同じように「私は人からコントロールされる」
という考え方も含まれます。

この後者の部分を「怖れによる行動」と表現するのは
これまでと視点が変わって、選択理論の理解を深めるのに役立ちそうです。


さらに、選択理論メガネからの考察で、もう一つ…
(いろいろ書きたくなっちゃう位、インスパイアされたんですねてれちゃう

自分の感情に気づくことが大切だということ。
それは、
「自分の感情に気づくと、その感情に支配されにくくなる」からと。

選択理論では、私たちの行動(全行動)について
【行為/思考】【感情/生理反応】をそれぞれ車の前輪と後輪に見立てて、
ハンドルのついている前輪【行為と思考】を操作することによって
後輪【感情と生理反応】に変化がおきる
…ということを説明しています。

そのため、ときに
「選択理論では、感情は重要視しないんですよね?」という
ご質問をうけることもありますが、それは誤解です。

全行動のシステムでは、
後輪である感情と生理反応は、前輪がどちらに進んでいるか
(自分の望んでいるものに向かっているか、欲求充足に適っているかどうか)
を教えてくれる感知系の役割をしていると理解します。

感情は、いま(これまで)自分が何を選択し、
どんな結果を得て来たかを教えてくれる、シグナルのようなものです。

著者が「感情に支配されない」というキーワードを呈して下さったので
この全行動のシステムを説明する際には、
「そのシグナルはどんなサインを出しているか」のみならず、
「そのシグナルは何を感知して、何を教えようとしているのか」という
重要な役割を知れば、それに振り回される(支配される)必要はない・・・
ということを強調して、お伝えしよう!と思った次第です...。



あとがきに、著者の野口さんが
「この本を書き終えた今、深い充足感に満たされています」
と書かれていますが、
その渾身具合がしっかりと伝わってくる力作だと思います。
運悪く(?)私は新幹線の中で読んでしまったので
号泣はしませんでしたが・・・たらーっ


こういうタッチで描かれた、
選択理論のエッセンスをギュギュッと詰め込んだ本が
きっと求められていると思うのです…が…、
誰が書くか・・・? 私が書くか....!?


※願望の健全性を測るには、
 選択理論では【責任の概念】に照らして考えます。
| 人間関係 | comments(0) |
『未来予測小説 2010』
著者の高橋朗氏は、私がハマって ときめき
シリーズ全五作品を読破した「銀座の麗子ママの成功の教え」の著者で、
その第三弾「営業はエンタメ」の中では、
選択理論の基本的欲求について引用もしてくださっている方です。

この本は「2010年」を予測して、2005年に出版されたもの。

いわゆるビジネス書…というよりも、
マーケティング畑を歩んできたという著者の作品とあって、
2010年には(ネット社会を土台に)
こんな暮らしぶりをしている人たちが増えて、
こんなものやこんな考え方が定番になって、
こんな社会問題が起きているのでは・・・
という、ビジネスマーケティングの視点から描かれた未来日記。

10〜50代の登場人物が、それぞれの世代の、それぞれの立場で、
インターネットというソースを片手に
2010年という、それほど遠くない未来に
どう生活しているかということが書かれています。

現在は、2008年。

出版から三年経っている今、ここに書かれているものが、
まさに言い当てられているものもあれば、
あと二年でこうなるのかな〜と少々疑問を感じるものまで様々ですが、
それでも「未来的すぎないリアルさ」が興味深く、
ビジネスの種がたくさんちりばめられているように思いました。

たとえば、
・ブログの普及によって出現した「読み屋」という仕事。
・NEETに対するカウンターとして、職業選択のために通う高校生が通う
 「職業推薦校」という専門学校。
・インターネットによる出会いで急増した国際結婚をサポートする
 「国際結婚カウンセラー」。

規模は別として、どれも今にでもできそうなものばかり・・・。


そして、著者は、時代の流れについて

「武」力→「財」力→「知」力→「信」力 

と、2010年は「信」力の時代になっているという予測をしています。


インターネットの普及で「情報(知識)を得る」という領域は、
昔とは比較にならない程、飛躍的に変わりました。

そして、数多の情報が身近に氾濫する時代となって、
今度は、その中から、自分は何を信じる(選ぶ)のか・・・

本書を読んでいると、
自分の人生は自分で舵をとる…という選択理論を教えている身としては、
今後、益々、選択理論の需要桜は増加するように思いましたウィンク


グラッサー博士は、私たちの基本的欲求について
「最も重要な欲求は、愛・所属です。
 人々と大切な、親しい関係を維持することは、
 すべての欲求を満たす必須条件です」といっています。

選択理論という脳のはたらきを【信じる】私は、
本書に登場する人たちが皆、
メールやブログをコミュニケーションツールとして活用してはいるものの
やはり「人と繋がっている感じ」を求めているということ、
「人との繋がりがやる気ややりがいに最も影響を与えている」
という様子が、とても共感するところでした。

「便利であること」と「幸福であること」は比例しない...

効率化&合理化という便利さが追求されていく流れにあっても、
どのようにして、「つながり感」を得ることが出来るのか
どのようにして、「孤独感」を排除していくことが出来るのか…

それが未来を見据えたときの、一番の課題なのではないかと感じます。

| ビジネス | comments(1) |
『ダイアローグ』
“対立から共生へ、議論から対話へ”

・・・そんなサブタイトルがついている本書は、
「学習する組織(ラーニングオーガニゼーション)」
で有名なピーター・M・センゲに影響を与えたという
物理学者デヴィット・ボームの著。

この本は久々に、
「そうそうるんるん」ではなく
「そうか・・・どんっ」というボディーブローのような
衝撃を幾度となく受けた、箴言の書でしたたらーっ

少々聞き慣れない言葉がちりばめられているので
それを咀嚼しながらまとめるのは大変なのですが、
気に留ったことを書き記しておきたいと思います。


まず、タイトルになっている「ダイアローグ(対話)」に
相対するものとして「ディスカッション(議論)」が挙げられています。

日本語としては「ディスカッション」という表現を
単なる「話し合い」という意味合いで使っていることが多いのですが
これを【議論】と訳し、さらに【対話】と比較すると
とても重要なことが見えてきます。


■「ディスカッション(discussion)/議論」

*語源・・・「打楽器(percussion)」「脳震盪(concussion)」
 にも共通する語源には、「物を壊す」という意味がある。

*目的・・・自分たちの考えをぶつけて、分析し、解体すること。
 そして、どちらが正しいか、誰の視点が価値があるかが模索される。
 (そこには、勝ち負けが存在する)


□「ダイアローグ(dialogue)/対話」

*語源・・・ギリシャ語「dialogos」
 logosは「言葉(の意味)」、diaは「〜を通して」

*目的・・・お互いの意見を目の前に掲げて、「意味」を共有すること。
 そして、双方のAでもBでもない、共通理解を得たCが生みだされる。
 (そこには、勝負や点の取り合いは存在しない)


この本では、自分の意見や主張、
その人自身が真実だと思っているものはすべて「想定」と呼ばれます。

ディスカッション(議論)は、
ある程度の意見の交換はあるものの、結局はお互いの想定を戦わせ、
まるでゼロサムゲームのように勝利を奪い合うということなのでしょう。
(つまり1+1=1にしかならない)

これに対して、ダイアローグ(対話)は、
明確な目的も定めず、役割も持たず
(例えば司会者も、その役割をやがて手放すように)
共に参加するという意識だけをもちます。
情報やアイデアの交換も目的とせず、取引や交渉でもなく、
正しさや真実を査定したり、ましてや、人を説得したりしようとせず…

自身の(あらゆる)「想定」を保留して、できるだけ
物事を新鮮かつ明確に見ることが主な活動だとボームは語ります。
(1+1=∞という可能性を秘めている)


この比較を、耳慣れた概念としてとらえれば
「それはその通りぴかぴか わかっていますグッド
と言えてしまいそうだけれど
ボームは、実際のコミュニケーションの中で、
私たちが「対話することが、いかに困難か」にふれていて、
その一つ一つを噛み締めると、とても苦い味がする・・・わけです冷や汗

例えば、私がこの本から拾った対話の障害となる場面は・・・
・質問をブロック(遮断)する(答えをはぐらかす)
・自分の想定を守ろうとする(防衛的になる)
・相手を説得しようとする(自分の「真実」を主張する)
・何が正しいかをつきとめようとする(相手の間違いを指摘する)
・意見の違いを避ける(むやみに同意する、意見を出さない)....等々。

ボームは、対話とは
「人々が偏見を持たず、互いに影響を与えようとすることもなく、
 また、相手の話に自由に耳を傾けられる場合に限られる」
と言います。

選択理論の「関係を回復する(維持する)七つの習慣」に
【耳を傾ける】という行動が挙げられていますが、
私は、本当に耳を傾けるということ、心を傾けて聞くということは
ボームのいう、「対話」の中にこそあるのではないかと思いました。

そして、
「一般的には、自分の根本的な想定に耳を傾けてもらえない場合、
 人は暴力を加えられたように感じるものだ。
 そして自分も暴力をふるいたくなる。」
という件(くだり)からは、
対話することの困難さには、
外的コントロールの種を蒔くことも含んでいると感じ取れます。


真の対話の中では、
すべての基本的欲求が満たされると言えるのでしょう。

ボームは、人類の抱える問題、地球上のさまざまな問題の根源は
対話が的確に出来ていない現状にあると指摘しています。
だとしたら、この「対話」というスキルに
もっと真剣に向き合う必要があるのではないか…と感じるのです。


カウンセリング関係においても、日常の人間関係においても、
「対話」出来る人になりたいと思いました。

| 人間関係 | comments(2) |
『戦わない経営』
以前、あるブログで紹介されていたのを見て購入し、
しばらくは、うちの本棚にそのまま鎮座していた本 たらーっ・・・

薄くて文字も大きめだから、すぐに読み終わっちゃうな…
と思っていたので、逆に、どこかに持っていくのに躊躇していて汗

でも、読み始めたら・・・やっぱりすぐに読めました楽しい
それは字の大きさのせいではなくて、
納得することばかりだったからです。


「ビジネス=戦い
 経営=戦い
 残念だけど、こんな構図が刷り込まれている。」

と語る著者の浜口隆則氏曰く、経営には8つの戦いがあるといいます。

「お客さんと戦い
 競合他社と戦い
 チームの仲間同士で戦い
 協力業者と戦い
 お金と戦い
 時間と戦い
 世の中の動きと戦い
 そして、自分自身と戦っている。」

「こんなに戦っていて、幸せになれるはずがない。」


チャペルそう!・・・そうなのですチャペル

選択理論で考えれば、戦うことや勝ち負けにこだわることは
基本的欲求の中の【力の欲求】とつながっています。

この【力の欲求】という欲求は、
「自分は価値ある存在だと感じたい」という遺伝子の指示ですが、
現実の世界でこれをどう満たすのかは、私たちが学習するものです。

しかし、いろいろな満たし方があるにも関わらず、
どうも私たちは、グラッサー博士が警鐘を鳴らしている
【外的コントロール】という関わり方、
いわゆる「私は人を変えることが出来る」という考え方、
さらには「私は正しい、相手は間違っている。
だから相手を変えることは道義的責任だ」という立ち位置に魅力を感じて、
様々な形で、自分の願望(のみ)を優先する為の行動パターンを学習します。

そして、その
【外的コントロール】の手軽さと結果の早さは、
さらに私たちを虜にし、まるで、【外的コントロール】そのものが
遺伝子に組み込まれているかのごとく、手放せないでいます。

その相手との距離はどんどん離れていっているというのに・・・ポロリ

“より良い人間関係の構築が優先されることが重要”だと
選択理論をビジネスの世界で説明すると、
「そうは言っても、成果をださなければならないし、
 そのためには、人間関係を優先できないことだってあるでしょう?」
と質問(意見?)される方は少なくありません。

それは著者がいうところの
「一番になることは大事」
「でも一番になることは、難しい。
 それは、たくさんのライバルと戦って戦って奪い取る、
 そういう一番を考えてしまうから。」
に通じているものなのかもしれないと思います。

「経営」という領域で、人が学習してしまった【外的コントロール】…
それは、「戦うこと」なのだ
とこの本は気付かせてくれました。

著者は、戦わない経営を実践するためには
「戦場から出ること」が必要だと説いています。

戦場は……もっとも外的コントロールを使いやすいところですものね銃

そして、戦場から出るために重要なことは
自分のビジネスのポジショニングを分析して
「戦いのない場所」「戦いの少ない場所」を探すことなのだといいます。

本著の後半は、そのポジショニングマップの作成が出来るようになっていて、
そのポジショニングに成功した一例として、
10年で600店舗を持つに至ったスタバの成長が挙げられています。

「大きい会社ではなく
 強い会社でもなく
 優秀な会社でもなく
 愛される会社に、わたしたちはなりたい」

幸福追求型の経営という著者の目的は、
ポジショニングというシステムがうまく出来てこそ、
満たされるということなのでしょう。

薄いけれど、文字も大きいけれど、
大切なことがギュギュッと詰まっているハッピーな本です。

| ビジネス | comments(0) |
『結婚生活を成功させる七つの原則』
夫婦の言動を五分間観察するだけで、
その夫婦がこれから幸福な結婚生活が送るか、離婚の道を進むかが、
平均91%の正確さで予測できる・・・

そう語られる本書は、アメリカにおける夫婦関係研究の第一人者、
ジョン・M・ゴッドマン博士が、16年間、1000組を超える夫婦を面接し、
そのうちの650組の夫婦を14年間追跡調査した研究から書かれています。

その中でもっとも興味深い(大胆なびっくり)研究は、
無作為に抽出された50組の夫婦が、朝の九時から夜の九時まで、
用意されたマンションの一室で普段と同じように週末を過ごすというもの。
壁には三台のカメラ、二人の襟には録音用マイク、
胸には心拍数などの記録装置がつけられて・・・という実験です。

もちろん被験者たちは、
夫婦関係についての研究実験だと分かっていて協力しているので、
ある程度は緊張して、操作的に(いつもよりも丁寧に?)関わることは可能。
しかし、それでも二人の間の習慣は大きく変わるわけではなく、
蓄積された膨大なデータは科学的に分析され、
博士はそこから、離婚を予測出来る因子と、
そうした状態になるのを防ぐ七つの原則をみつけました。

またその七つの原則に基づいた療法を施した夫婦640組を追跡調査した結果、
このうちの27%のカップルが離婚寸前だったにもかかわらず、
9ヶ月後は、離婚を考えるカップルは0%になっていたといいます。


この本は、個人カウンセリングで夫婦関係を扱うことの多い私にとって、
またライフワークで、青少年向けの性教育を教えている私にとって、
非常に心強い支えとなりました。

本書から得た、特に(選択理論的に)重要だと思う点をまとめておきます。
(ここではその七つの原則は書きません。
 興味のある方はぜひ手に取って読んでみてくださいウィンク


■知的感情で結婚生活を送る

「夫婦の会話を多くすることで結婚生活が順調に維持出来るというのは、
 最も多くの夫婦が抱く誤解だ」

・・・実は私もそう思っていたので、
こうはっきり記されているのを目にして、ちょっと鳥肌が立ちました。
そうYES! 重要なのは「どんな会話なのか」…、量ではなく質の問題

そこで一番のポイントになるのは、「知的感情」というキーワード。

知的感情は、感情を知的に処理すること。
感情にまかせて言いたいことを気が済むように伝える
(いわゆる「いつでも本音で話す」)のではなくて、
相手を思いやって「言わない選択」をしたり、
相手に対して腹が立っても“まぁそういうこともあるか…”と見方を変えたり、
仮に自分の価値観とは違うことを相手が望むとしても
真っ向から拒否せずに、何らかの歩み寄りを見つけたり・・・すること。

選択理論の実践のために、よく用いられる
「いま私のしようとしていること(言おうとしていること)は
 この人との関係を近づけることになるか、遠ざけることになるか…」
という自分への問いかけは、
知的感情を想起させるのにとても役立つセルフトークだと思います。

「幸福な結婚は、夫婦の深い友情から成り立つ」というのが
博士の結婚に対する重要な見解だと語られていますが(全く同感です拍手)、
その友情を深めるためにもっとも重要なことが、
この知的感情で結婚生活を送るということなのだそうです。

この知的感情は、どんな夫婦も【習得することができる技術】の1つ。
そして、両親が子どもに教えることができる技術。

まずは“相手の良いところは両目で、悪いところは片目で見る”ことから
始めるのが良いようです


■夫婦関係に致命的な「四つの危険要因」

私はよくセミナーで
「ケンカするほど仲がいいというのは迷信・・・
 仲が良かったらケンカはしないものです」とよく言っていたのですが
この本を読んで、ケンカするかしないかよりも
どんなケンカをしているのかが、その行く末を分けるのだと知りました見る

その四つの危険要因とは
1)非難、2)侮辱、3)自己弁護、4)逃避。

例えば、
1)【非難】は、相手の「人格」についての否定的メッセージ。
相手の「行動」についての文句である【不満】とは異なるもの。

「昨夜、今朝のゴミ出し頼んでおいたのに、どうして忘れたのむかっ
というのが不満。
「ゴミ出しまた忘れたのね。あなたって無責任な人よね爆弾
というのは非難。


2)【侮辱】とは、相手を馬鹿にした表現をすること。

「あなたには無理よノーノー
「お前、それで出来ると思ってるのか[:ふぅ〜ん:]」
の類いのもの。

皮肉を言って冷笑したり、挑発するような冗談を言ったり、
茶化しながら相手の物まねをしたり・・・というのも含まれる。


3)【自己弁護】は、いわゆる言い訳。
「問題は私にあるのではなく、あなたにある」
「私は悪くない。あなたが○○したから…」と言い続けることになる。

言い訳のもたらす、もっとも悪いことは、謝罪の機会を逃すこと。
そして、相手はこれに対して非難や侮辱の手を緩めないので
そのスパイラルから抜けることが出来ない。


4)【逃避】は、上記三つの要因が洪水のようにあふれた結果、
避難できる場所(行動)に逃げ込むこと。

もっとも有りがちな逃避は、聞こえないフリ。
そのうち物理的な距離感(部屋を出る、寝室が別になる、家に帰らない…)
をとって、避難するようになっていく。


選択理論では、外的コントロールの習慣として
代表的なものを「致命的な七つの習慣」として挙げていますが、
上記四つも間違いなく、外的コントロールの習慣です。

このどれもの背後に、外的コントロールの第三の信条
「自分は正しい、相手は間違っている」という考え方が感じられます。


しかし、ゴッドマン博士はこの四つが溢れている夫婦でも
最後の砦となる(?)秘密兵器があると言っています。

それは「リベアアテンプト(修復努力)」。

これは険悪な空気を察したり、話の流れが悪い方にいっていると感じたら
どちらがその流れを止めるような(良い意味で「水を差す」)行動。

夫婦それぞれの間でオリジナルなパターンがあると思うのですが、
ユーモアや小さな提案や、どんなにばかげているようなしぐさでも、
片方が差し出したリペアアテンプトに対して
もう片方がそれを受け入れる(それに乗る)ことができれば
リペアアテンプトが成功している夫婦ということになります。

つまり、そのままにしておけば手に負えなくなる憎悪感情を
二人の合意によって、それ以上高揚させない選択がなされたわけです。

この効果は、夫婦間の友情の存在に関係しているようです。
友情のない夫婦間では、どちらかが「すまなかった」と謝っても、
それがリペアアテンプトの成功に繋がることは少ないといいます。


■心の溝をつくらない

夫婦の間でもっとも重要なことは
「問題が解決するかどうかよりも、相手の話に耳を貸すこと」。

問題が解決しなくても結婚生活を楽しく送ることはできると博士は言います。
つまり、相手が変わらなくても、関係が変わる(心の距離が近くなる)ことで
人生の欲求充足度は変わる
ということです。

カウンセリングのロールプレイをするとき、
様々な(相手に変わってもらいたいと願う)ケースに向かい合いますが
選択理論を土台にしたカウンセリングでは
相手を変えるのではなく、関係を変えることに注目します。

相手を変えようとすることは、効果がないだけでなく
その関係をもっと破壊的なものにし、
心に大きな溝を作ることになりますよね…。


「愛情の銀行預金」「夫婦間の設定温度」「愛情地図の分かち合い」
「家事分担や嫁姑問題、性生活についての考え方」・・・等々
これ以外にも、この本には実際に夫婦間で使える
様々なアイデアがちりばめられています。
(自己採点する章や項目が多数あります・・・・鉛筆2

夫婦関係をあきらめている人にも、
結婚生活に(一応?)満足している人にも、お勧めの一冊です。

| 人間関係 | comments(2) |
『成功するのに目標はいらない!』
これは丸ごと一冊「上質世界の本」といっても過言ではないと思います。

選択理論仲間のある方から、
「上質世界を鮮明にするときに、この本に書かれているような
「ビジョン型」と「価値観型」の違いってあると思うんですよ…」
と聞いて、興味をもって読みました。


著者の平本さんは、やる気の源を「自分軸」と表現されています。

そして、この自分軸について、

■【未来のありたい姿を実現したい】と思うことでモチベーションが上がり
 「夢」とか「目標」というとワクワクするビジョン型

■【自分にとって大事なことで1日1日を満たしたい】と思うことで
 モチベーションが上がり、今までの経験の中で育まれた
 「自分らしさ」や「こだわり」を大切にする価値観型

という二つのタイプ別に
それぞれの傾向と活かし方が説明されています。

ビジョンは【行き先】、価値観は【理由】、
ビジョン型は、ありたい姿に「近付いてる感」が重要で
価値観型は、自分らしさに「満たされた感」が重要、
・・・って、なんだかとっても腑に落ちた私は、価値観型でしたポッ

そして、著者はこのタイプについて
「どちらがいいか、ではなく、どちらが合うか」だと言っています。


選択理論で言えば、この自分軸はまさに「上質世界」。

上質世界とは、
「自分にとって気分の良い(欲求を満たす)人・もの・状況・信念信条
が入っている、まるでイメージ写真アルバムのような世界」です。

上質世界全体は「自分軸」よりももう少し広義になりますので、
例えるなら「自分軸」は、アルバムのトップページでしょうか。

そして、本著には、二つのタイプの「自分軸」を
【時間軸】や【空間軸】や【エピソード】などから見つけだす
具体的な探し方が記されています。


選択理論を土台としたカウンセリング(リアリティセラピー)では、
面接場面で、この上質世界を丁寧に聞きます。
それによりカウンセリングそのものの方向性が見えてくるのです。

しかし、著者がいうように、
「こうなりたい」「こういうことを実現させたい」という
具体的なビジョンを語ることの困難なクライエントさんが多いのも事実です。

そんなときには、この「価値観型」の認識をもっていることは
とても役立つなぁと思いました。

(平本さん曰く、日本ではこの価値観型が多いのでは…とのこと。
 実はつい昨日も、学生との立ち話で
 「僕は小さい頃から、夢とか目標とか何にもなかった。
  そういうことを見つけられない自分は駄目なんですかね…?」
 ときかれて、この本の内容が早速役立ちました♪)


さらに選択理論の立場から、必要な要素を加えるならば
それは「基本的欲求」と「責任の概念」でしょう。

上質世界(自分軸)は自分だけのオリジナルなものです。

しかし、選択理論では
その土台となっている(誰にでもある)「基本的欲求」と
お互いの基本的欲求に配慮する「責任の概念」によって
上質世界の健全性を吟味することが出来ます。

本著では、「自分軸にはならない7つの条件」として
1)人に言われたこと
2)人に要求・期待されたこと
3)みんながやっているからやること
4)やらないと不安だからやること
5)気晴らしや現実逃避でやること
6)過去からの思い込み
7)中毒で「はまっている」こと
を挙げていますが、これは、
「基本的欲求」と「責任の概念」(さらには「外的コントロール」)
の理解によっても説明することができます。

ともあれ、上質世界を見つめる方法として
とても興味深い視点を与えてくれた一冊です。感謝。

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