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「良書との出会い」をおすそわけ…

内的コントロールのフィルターを通して
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『結婚生活を成功させる七つの原則』
夫婦の言動を五分間観察するだけで、
その夫婦がこれから幸福な結婚生活が送るか、離婚の道を進むかが、
平均91%の正確さで予測できる・・・

そう語られる本書は、アメリカにおける夫婦関係研究の第一人者、
ジョン・M・ゴッドマン博士が、16年間、1000組を超える夫婦を面接し、
そのうちの650組の夫婦を14年間追跡調査した研究から書かれています。

その中でもっとも興味深い(大胆なびっくり)研究は、
無作為に抽出された50組の夫婦が、朝の九時から夜の九時まで、
用意されたマンションの一室で普段と同じように週末を過ごすというもの。
壁には三台のカメラ、二人の襟には録音用マイク、
胸には心拍数などの記録装置がつけられて・・・という実験です。

もちろん被験者たちは、
夫婦関係についての研究実験だと分かっていて協力しているので、
ある程度は緊張して、操作的に(いつもよりも丁寧に?)関わることは可能。
しかし、それでも二人の間の習慣は大きく変わるわけではなく、
蓄積された膨大なデータは科学的に分析され、
博士はそこから、離婚を予測出来る因子と、
そうした状態になるのを防ぐ七つの原則をみつけました。

またその七つの原則に基づいた療法を施した夫婦640組を追跡調査した結果、
このうちの27%のカップルが離婚寸前だったにもかかわらず、
9ヶ月後は、離婚を考えるカップルは0%になっていたといいます。


この本は、個人カウンセリングで夫婦関係を扱うことの多い私にとって、
またライフワークで、青少年向けの性教育を教えている私にとって、
非常に心強い支えとなりました。

本書から得た、特に(選択理論的に)重要だと思う点をまとめておきます。
(ここではその七つの原則は書きません。
 興味のある方はぜひ手に取って読んでみてくださいウィンク


■知的感情で結婚生活を送る

「夫婦の会話を多くすることで結婚生活が順調に維持出来るというのは、
 最も多くの夫婦が抱く誤解だ」

・・・実は私もそう思っていたので、
こうはっきり記されているのを目にして、ちょっと鳥肌が立ちました。
そうYES! 重要なのは「どんな会話なのか」…、量ではなく質の問題

そこで一番のポイントになるのは、「知的感情」というキーワード。

知的感情は、感情を知的に処理すること。
感情にまかせて言いたいことを気が済むように伝える
(いわゆる「いつでも本音で話す」)のではなくて、
相手を思いやって「言わない選択」をしたり、
相手に対して腹が立っても“まぁそういうこともあるか…”と見方を変えたり、
仮に自分の価値観とは違うことを相手が望むとしても
真っ向から拒否せずに、何らかの歩み寄りを見つけたり・・・すること。

選択理論の実践のために、よく用いられる
「いま私のしようとしていること(言おうとしていること)は
 この人との関係を近づけることになるか、遠ざけることになるか…」
という自分への問いかけは、
知的感情を想起させるのにとても役立つセルフトークだと思います。

「幸福な結婚は、夫婦の深い友情から成り立つ」というのが
博士の結婚に対する重要な見解だと語られていますが(全く同感です拍手)、
その友情を深めるためにもっとも重要なことが、
この知的感情で結婚生活を送るということなのだそうです。

この知的感情は、どんな夫婦も【習得することができる技術】の1つ。
そして、両親が子どもに教えることができる技術。

まずは“相手の良いところは両目で、悪いところは片目で見る”ことから
始めるのが良いようです


■夫婦関係に致命的な「四つの危険要因」

私はよくセミナーで
「ケンカするほど仲がいいというのは迷信・・・
 仲が良かったらケンカはしないものです」とよく言っていたのですが
この本を読んで、ケンカするかしないかよりも
どんなケンカをしているのかが、その行く末を分けるのだと知りました見る

その四つの危険要因とは
1)非難、2)侮辱、3)自己弁護、4)逃避。

例えば、
1)【非難】は、相手の「人格」についての否定的メッセージ。
相手の「行動」についての文句である【不満】とは異なるもの。

「昨夜、今朝のゴミ出し頼んでおいたのに、どうして忘れたのむかっ
というのが不満。
「ゴミ出しまた忘れたのね。あなたって無責任な人よね爆弾
というのは非難。


2)【侮辱】とは、相手を馬鹿にした表現をすること。

「あなたには無理よノーノー
「お前、それで出来ると思ってるのか[:ふぅ〜ん:]」
の類いのもの。

皮肉を言って冷笑したり、挑発するような冗談を言ったり、
茶化しながら相手の物まねをしたり・・・というのも含まれる。


3)【自己弁護】は、いわゆる言い訳。
「問題は私にあるのではなく、あなたにある」
「私は悪くない。あなたが○○したから…」と言い続けることになる。

言い訳のもたらす、もっとも悪いことは、謝罪の機会を逃すこと。
そして、相手はこれに対して非難や侮辱の手を緩めないので
そのスパイラルから抜けることが出来ない。


4)【逃避】は、上記三つの要因が洪水のようにあふれた結果、
避難できる場所(行動)に逃げ込むこと。

もっとも有りがちな逃避は、聞こえないフリ。
そのうち物理的な距離感(部屋を出る、寝室が別になる、家に帰らない…)
をとって、避難するようになっていく。


選択理論では、外的コントロールの習慣として
代表的なものを「致命的な七つの習慣」として挙げていますが、
上記四つも間違いなく、外的コントロールの習慣です。

このどれもの背後に、外的コントロールの第三の信条
「自分は正しい、相手は間違っている」という考え方が感じられます。


しかし、ゴッドマン博士はこの四つが溢れている夫婦でも
最後の砦となる(?)秘密兵器があると言っています。

それは「リベアアテンプト(修復努力)」。

これは険悪な空気を察したり、話の流れが悪い方にいっていると感じたら
どちらがその流れを止めるような(良い意味で「水を差す」)行動。

夫婦それぞれの間でオリジナルなパターンがあると思うのですが、
ユーモアや小さな提案や、どんなにばかげているようなしぐさでも、
片方が差し出したリペアアテンプトに対して
もう片方がそれを受け入れる(それに乗る)ことができれば
リペアアテンプトが成功している夫婦ということになります。

つまり、そのままにしておけば手に負えなくなる憎悪感情を
二人の合意によって、それ以上高揚させない選択がなされたわけです。

この効果は、夫婦間の友情の存在に関係しているようです。
友情のない夫婦間では、どちらかが「すまなかった」と謝っても、
それがリペアアテンプトの成功に繋がることは少ないといいます。


■心の溝をつくらない

夫婦の間でもっとも重要なことは
「問題が解決するかどうかよりも、相手の話に耳を貸すこと」。

問題が解決しなくても結婚生活を楽しく送ることはできると博士は言います。
つまり、相手が変わらなくても、関係が変わる(心の距離が近くなる)ことで
人生の欲求充足度は変わる
ということです。

カウンセリングのロールプレイをするとき、
様々な(相手に変わってもらいたいと願う)ケースに向かい合いますが
選択理論を土台にしたカウンセリングでは
相手を変えるのではなく、関係を変えることに注目します。

相手を変えようとすることは、効果がないだけでなく
その関係をもっと破壊的なものにし、
心に大きな溝を作ることになりますよね…。


「愛情の銀行預金」「夫婦間の設定温度」「愛情地図の分かち合い」
「家事分担や嫁姑問題、性生活についての考え方」・・・等々
これ以外にも、この本には実際に夫婦間で使える
様々なアイデアがちりばめられています。
(自己採点する章や項目が多数あります・・・・鉛筆2

夫婦関係をあきらめている人にも、
結婚生活に(一応?)満足している人にも、お勧めの一冊です。

| 人間関係 | comments(2) |
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これも読ませてもらいました。
おっしゃるとおり、必読書だと思います。

NATSUKOさんお勧めの本ですよと付け加えて、
何名かの仲間に紹介してしまいました。
| デブ親父 | 2008/06/20 12:14 PM |
デブ親父さん
コメントありがとうございました。
またご紹介までいただいて…

選択理論的夫婦のあり方を
考えられるようになる本ですよね。
皆さんのご参考になれば嬉しいです。
| natsuko | 2008/06/21 5:29 PM |









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