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「良書との出会い」をおすそわけ…

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『創造はシステムである ー「失敗学」から「創造学」へ』
 もー・・・またまた久々の更新になってしまいました。

この数ヶ月、読んだ本はかなりの冊数になっていたのですが、
今ひとつ「」とか「」とか、
心が震えるような(=選択理論的な☆)響きが感じられるものがなくて・・・
筆が(指が)進まずにおりました。

…なんて、単にさぼっていた言い訳ですね、失礼


さてさて、そんなモチベーションの上がらなかった私を
久しぶりに「おおー☆」と思わせてくれた本をご紹介します。

創造はシステムである・・・なんて、
まさに選択理論でいうところの「行動のシステム」そのものであります。


著者の中尾先生は、あの「失敗学のすすめ」 で有名な
畑村洋太郎先生のお弟子さん。
頭の中はモロに理系ですが、とってもユーモアを感じる文章が私は好きです。
(でも後半はかなりマニアックな理数展開で、ちょっとついていけませんでした…トホホ)


私が一番参考になったのは、
「思い」→「言葉」→「形」→「モノ」という思考のフレーム。

右に進めば進むほど、事柄が具体的になっていきます。


「思い」は願望。
漠然としている茫洋なもの。
例えば、【家族が快適に暮らせる家を建てたい】という思いです。

「言葉」は目的。
思いよりも「定量的」にあらわされる要求機能。
例えば、【家族が集まれる広くて明るいリビング】や【自分だけの書斎】
【雨でもぬれずに車からの出入りが出来る】といった、具体的なもの。

「形」は手段。
本書では著者はこれを《設計解》と呼んでいますが、
上記の「言葉」をどうやって実現するのか、という方法。
例えば【日当りのためにはリビングは二階に】
【階段の踊り場に小さいながらも書斎スペースをとる】
【駐車場は一階の屋内スペースで勝手口の隣】
そして、【予算はこれくらい】などとなります。

「モノ」はアクションプラン。
手段という設計図が決まれば、あとは具体的に動くのみです。
例えば【材料の仕入れの量】や【必要な発注】などがこれに該当します。


著者の言葉で印象的だったのは、
ソフトウェアの業界では、「思いを言葉に」の段階の作業はリサーチと呼び、
また「言葉を形に」の段階の作業をソリューションと呼ぶ。(中略)
日本ではソリューションは目に見えるので(お金を)払うべきだが、
リサーチは見えないのでタダのオマケだと思う人が多い。
というところ。

本書のタイトルにもある「創造」は、
自分で目的を設定する所から始まると著者はいいます。

そして、その「目的」を決めれば、あとは順々に手段が決まるものだと…。

カウンセリングの仕事でも、まさに「思いを形に」がとても重要な部分です。

選択理論で言えば、

「願望は具体的であればあるほど、達成する可能性が高くなる」

わけで、ついつい具体的な計画やアクションプランに目が行きがちだけれど、
ロールプレイでも臨床の場でも、
「漠然と思っている思い(あいまい願望)」を
「鮮明で具体的に言い表せるイメージ写真(目的)」
にすることに成功しさえすれば、
具体的な設計図は、自ずと出てくるように思います。


中尾先生は「言葉」である要求機能(目的)を、
とにかく列挙しまくることを薦められています

これは自分の創造性を磨くことのみならず、
人間関係で言えば、「知覚された世界」をいかに共有するか・・・という
部分に関連していると思います。

これは、誰かと一緒に仕事をするときに、
なんとなくの雰囲気…で何かを伝えるのではなく、
誰が聞いても分かるような(定量化された)具体的な内容を伝える
ということなのだと思いました。

(私も気をつけようと思った次第です、ハイ


特に日本人は、要求機能を意識しない、以心伝心的な思考
ビジネスの中にもあるようで、マネジメントの場でも、
「全部言わなくてもわかってくれるよね…」「よきに計らってね…」
といった具体的な要求機能を伝えずに、設計解を部下に考えさせることで
起きている問題もあるだろーなーと思いました。


私たちの思考の状態を、とってもシステマチックに解説してくれる一冊。

創造性について、論理的(数学的)に理解されたい方にはお薦めの本です。
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