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「良書との出会い」をおすそわけ…

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『悩む力』
今もっとも売れている新書のようですね…。
すでに読まれている方も多いのではないかと思います。

この本は、ビジネス書でもなく、かといって心理学の本でもなく、
エッセイというにはとても深い内容で・・・
フランクな「哲学書」と表現するのが相応しいように思います。

本著で焦点となるのは、
「自分(自我)」
「お金(資本階級)」
「情報(知識)」
「青春」
「宗教(信仰)」
「仕事(働くこと)」
「愛」
「死」
「老い」
と、人間であれば多くの人が立ち止まって考える大きなテーマばかり…

それらについて、著者は、明治の文豪「夏目漱石」と
社会学者の「マックス・ウェーバー」の残した作品や足跡を手がかりにして
現代の悩みの要素と「悩むこと」の意味を述べています。


昨今、「夢」「目標」「ビジョン」「わくわくすること」などの
キーワードが注目を浴びている一方で、この本が売れているということが、
妙にリアルな現実を伝えているように思えてなりませんでした。

つまり「夢を持てないで悩んでいる人」や
「わくわくしたいけれど、もやもやしている人」が
実はとっても多いのではないかということ・・・・

さらには
「夢や目標を明確にすることが大切だ!」という高らかな雄叫びの背後で、
“夢が持てない自分ははダメなんだ…”というメッセージを
受け取っている人がたくさんいるのではないかということを感じた訳です。

この本からは
【悩むことは人生と向き合うことだから、悩んでいいだよ。
一生懸命に悩むことこそ自分の人生を大切にしていることなんだよ】
というメッセージが伝わってきます。

いつも前向きで、キラキラしていて、元気一杯でいる人を目指すことより
立ち止まったり振り返ったりしながら、
自分の心でいろいろなことを感じて、ちゃんと悩むことの中に
人間的魅力が育っていくんだということを教えてくれているように思いました。


いろいろな深いテーマに触れてきた後、
「死」についてのテーマのところで書かれている一節に
著者の強いメッセージが込められているように思います。
「人は一人では生きられない」とよく言います。
それは経済的、物理的に支えあわねばならないという意味だけでなく、
哲学的な意味でも、やはりそうなのです。
自我を保持していくためには、やはり他者とのつながりが必要なのです。
相互承認の中でしか、人は生きられません。
相互承認によってしか、自我はありえないのです。

この随所に出てくる「相互承認」というキーワードは、
選択理論でいうところの、
愛・所属の欲求(つながり)と力の欲求(自己の存在価値)が
同時に満たせている空気感というかその状況を意味していると思います。

・・・っと普段ならこのまま選択理論的解釈を続けていくところなのですが、
この本でテーマにしているような哲学的な大きな問題を
心理学という解像度の高い観点から眺めて分析することは
なんだか本書から香るロマンが半減するような気がするので
これ以上はやめておきますたらーっ

ご興味を持たれた方はぜひ読んでみてください。
カウンセラーとして「何かに悩む」という姿勢に対する見方に
変化をもたらしてくれたと言える一冊です。
| 自己成長 | comments(2) |
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>つまり「夢を持てないで悩んでいる人」や
>「わくわくしたいけれど、もやもやしている人」が
>実はとっても多いのではないかということ・・・・

私の周りにもいます。趣味がないわけではないけど、
打ち込んでいるわけでもない。好きなことがないわけではないけど・・・「私は特別やりたい事ってないんだわ。何か見つけないと」と言われると、お手伝いしなければいけない気持ちに駆られてましたが、悩むことに意義があるんですね。

長男が購入した本で私も今、読みかけている本
「それでも人生にイエスと言う」にも
”苦悩で人生を意味あるものにする”というくだりがあり・・・悩みを解決するサポートだけでなく、
見守る事も大切なんですね。
| charm | 2008/10/21 11:05 AM |
「それでも人生にイエスと言う」は、まさに
本著の中でも引用されているビクトル.E.フランクルの名著ですね…。
著者の姜さんもフランクルの影響をかなり受けていると思います。

ビクトル.E.フランクルは実存主義の提唱者で、
実存主義のカウンセリングでは「生きる意味」がとても大切にされます。
選択理論の上質世界を深く深くする作業と言えるかも…。


| natsuko | 2008/10/21 6:39 PM |









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