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「良書との出会い」をおすそわけ…

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『勝間さん、努力で幸せになれますか?』
新しい年の最初の書籍紹介として、こちらの本がよいのかどうか
ちょっと躊躇しましたが(笑)、旬なところでアップしておきたいと思います。

私自身はカツマーではないけれど、
この読書ブログを始めたきっかけとなったのは勝間サンの本ですし、
友人を介しての少々繋がり(かなり遠いね…)もあるし、
同い年だし・・・

さらには、香山サンの『しがみつかない生き方』を読んで
“なるほどね…”と思う所もたくさんあったし(このブログにはアップしなかったけど
なによりも精神科医という立場から、勝間さんの「効率重視」にどう相対するのか
ちょっと興味もあったので・・・



読んでみましたわ


アマゾンのレビューを見てみると、
びっくりするほど★の数を少なくつけている人が多くて苦笑してしまいますが、
でも、すでにコメントの数はとっても多い・・・。

それだけ、読んだら何か言いたくなる(誰かに話したくなる)本
なのではないかと思うのです。(私もその一人だということです・・・笑)


弟さんに「日経VS東スポ」的な対談だと言われたと香山さんが書いていますが、
やっぱりこれを読むと、読者として「○○VS△△」という構図を掲げたくなるほど
お二人の立ち位置が異なっていることがわかります。
(そういう読者がたくさんレビューを書いているわけです)


私がお二人を分けるなら、

「努力好き」な勝間さんと、「努力したくない」香山さん

「選択出来る人」である勝間さんに対して、
「選択出来ない(したくない)人」の立場からボールを投げている香山さん

勝間さんの「データベース」対 香山さんの「ブラックボックス」


・・・でも、ちょっと不思議なのは、

効率&デジタル系の勝間さんの方が【幸福感の質】について語っていて
メンタル&臨床系の香山さんの方が【快楽の量】について語っていたこと。

お二人が、何が「幸せ」とか、何が「楽しい」のかと話されていた内容には
幸福と快楽という二つの異なる要素が入り交じっていたように思います。

(だから、相容れることが難しい感じがしたのでしょうね・・・)



そして、選択理論マニアとして一つ物申すなら(いやぁ、そんな恐れ多いですけど)

「人間は本来は利他的なもの」かどうかについて。

利他的であることを「強くそう信じている」という勝間さん。
それに対して「懐疑的」だという香山さん。

(でも「人間は利己的な存在でしょ?」という香山さんの理論の展開があったわけではないのよね。
そこのところがちょっと物足りない感じ…。精神科医が心理学に詳しいわけではないってことです)



選択理論心理学の観点からすれば、

「本来、人は利他的でも利己的でもない」ということになります。


選択理論では、人が「これを満たすと快感を感じる」というものは
遺伝子の指示としてプログラムされている(基本的欲求)と考えますが、
それを満たすにはどんな方法が存在しているのか、
どんな風に満たすと自分にとってより気分が良いか、は
後天的に学習していくもの(上質世界)だと考えています。


特に、本著に書かれていた
「努力の背景にある自己承認欲求」(←これはちょっとマズロー的な表現ですね)
とは、選択理論でいうところの【力の欲求】に置き換えられます。

この【力の欲求】は、「自分には価値がある」と感じたい、という
「自己価値の欲求」です。

この欲求に駆り立てられて、
ある人は競争して勝利することを追い求めたり、
ある人は地位や名誉や権力争いに身を投じたり、
ある人は努力をして目標を達成することに喜びを感じたり、
ある人は誰かの役にたって貢献することを優先したり・・・するのです。


特に提唱者のグラッサー博士は、力の欲求があるからこそ、
人は外的コントロールを身につけたと言っています。

外的コントロールの要素をより多く身に付ければ【利己的】、
選択理論の要素をより学習できれば【利他的】な存在になれる・・・


と言ってもいいかもしれません。


グラッサー博士は「人は、お互いを必要とする社会的存在」と言っていますし、
なにより、選択理論という【こころの健康教育】によって、
より良い人間関係形成の方法を学習出来るという視点を持っています。

よって、この本(だけ)で繰り広げられているお二人の意見を相対的に眺めると、
「人は一人では幸せになれない」「利他と教育がセット」という
勝間さんの見解に、私は同意する立場・・・ということになりますか。

(でも、香山さんの「しがみつかない生き方」を読んだときは、
“人は何かによって立つのではなくて自分で自分の生き方を吟味すること”
という、ちょっと選択理論的なメッセージを受け取ったんだけどなぁ〜)




ところで、お二人の意見がしっくりと合致したところがあります。

それは「宗教をもっている人の方が幸福」だという点。

「幸福度調査をすると、宗教をもっている人の方がはっきりと幸福感が高い」
とおっしゃる勝間さん。

それに対して、「絶対的な自分の味方とか保障してくれるものを求めるなら、
宗教と言うのはある種、よくできた健全な装置だと思いますよ」という香山さん。

特に香山さんは、聖書のブックカバーに刻まれていた
“You are loved”(もうあなたは愛されています)に
感銘をうけたと書かれていました。

プロテスタントのクリスチャンである私としては、

「も〜、そんなに揺るがない幸福感に興味があるなら、
二人とも、教会に行って信仰をもったらいいじゃないの〜

と思ってしまいますが、それは余計なお世話というものですね…
| 自己成長 | comments(1) |
『図解 自分の気持ちをきちんと〈伝える〉技術』
専門学校の私の授業では、
ずっと選択理論心理学関係の本をテキストに使っていたのですが、
今年度の前期、初めて他のものを導入してみました。

それがこの本。

サブタイトルに
「人間関係がラクになる自己カウンセリングのすすめ」
とありますが、中味の核となるのは、平木先生のお得意の
「アサーショントレーニング」です。

アサーショントレーニングは、
攻撃的でもなく、非主張的でもない、適切な自己表現のための訓練です。


選択理論的に考えれば、

■攻撃的(アグレッシブ)な表現は
→「他人の欲求充足の邪魔をして自分の欲求を満たす」タイプ

■非主張的(ノン・アサーティブ)な表現は
→「他人の欲求充足の手助けをして自分の欲求を満たさない」タイプ

どちらも【責任の概念】には適っていない表現です。

このどちらでもない「アサーティブな表現」こそ
→「他の人の欲求充足の邪魔をしないで自分の欲求を満たす」タイプ
だと言えると思います。


今回、あるクラスで半年間、
この本をテキストにしながらアクティビティを行う授業をしてきましたが、
手応えとしては、これまでで一番良かったかもしれないと感じています。

アサーティブな表現について学びつつ、
これから行うアクティビティの中で、自分はどのような態度を選ぶのか…

そんな繰り返しの中で、学生たちは気づいたことがたくさんあるようです。


たしかに選択理論そのものの本ではないのだけれど、

◎「誰からも好かれなければならない」とか「人は失敗してはならない」
 などの非合理的な思い込みが、自分を苦しくしていること

◎過去や他人を変えようとして、相手を責めたり文句を言ったりすることで、
 もっと関係が悪くなっていること

などが、図解入りでわかりやすく書かれていて
(なによりも一章毎に短くまとまっていることが授業では使いやすい♪)
選択理論そのものを伝えることにまったく支障がないし、
読みやすくて、使いやすいなーと思いました。


基本的に私は「自分の気持ちは(感じたことは)何でも伝える方がいい」
とは思っていないタチで(カウンセラーっぽくないですか…?
何を言うのか、どのように表現するのかは、ちゃんと自分自身が選ぶ必要がある
ということを学生たちにも伝えています。
(だからこそ、ちょっと手間のかかる選択理論を好んでいるのかもしれません)


平木先生は、講演会や研修会でも何度かお目にかかったこともあり、
また私の母校にいらしたことという親しさも手伝って、
今回テキストとしてチョイスしたのですが、
そんな私の授業を支えてくれる一冊となりました。

自分自身のコミュニケーションスキルについて
あらためて学びたい方にもお薦めです。
| 自己成長 | comments(4) |
『非対立の生きかた 一瞬でしあわせをつかむ成功法則』
本書は、以前このブログでもまさに「リードマネジメントの本」だ
・・・と感動したことをご紹介した『新版 オーケストラ指揮法』の著者
高木善之さんの著書です。(以前の記事はこちら

前出の本で書かれていたことが、あまりにも選択理論的だったので
他にも何か読みたいな…と思っていました。

数多い著書の中から、
本著のタイトルにある「非対立」という言葉がヒットして
手に取ってみることにしました。


「非対立」というキーワードは
著者の高木さんが、学生時代に経験した平和運動に端を発しています。
翌日の新聞に
「死者3名。逮捕300名以上、重軽傷300名以上・・・」
大きなショックを受けた。
なぜ平和運動で死者が出るのか。
なぜ『非暴力』で血が流れるのか。
何かが間違っている。

〈中略〉

心の中の怒りや正義感は、『対立』という名の暴力なのだ。
『非暴力』であっても『対立』がある限り、相手には暴力なのだ。
シュプレヒコールさえ、デモ行進さえ、暴力なんだ。
『対立』をやめない限り、相手には『非暴力』にはならない。

「私は正しい!あの人が間違っている!」

この「自分が正しい」という自己判断の基準に照らすことによって
私たちは怒り、人を裁き、相手を思いどおりにしようとする。

そして、もちろん「人は思いどおりにならない」わけで、
その結果、悩み、対立し、争いが起こるのだと著者は述べています。


ここまで読むと、まるで
「人はなぜ外的コントロールを使いたくなるのか?」
を説かれているような気になってきます。


著者は、なぜ私たちは腹を立てたり、怒りを感じたりするのかの答えとして、
「すべての原因はモノサシ」だと、
この自己判断から作られた思考の枠に警鐘を鳴らしています。

本著では、このモノサシの種類について多くのものが挙げられていました。

いい/悪い
きれい/きたない
ねばならない
甘い/甘ったるい
おいしい/まずい
説教/助言
生意気と頼もしい
臆病と慎重
無鉄砲と大胆
親切とおせっかい

どのモノサシも、思い込みや主観的な印象であったり、
見方を変えることによって、表現を変えることのできるものばかり…。

つまり、自分が変えられる(選んでいる)価値観 によって
私たちは怒ったり、人を裁いたり、悩んだりしているということです。


よって著者は、「モノサシは絶対ではない」と言います。
そもそも、自然界にはモノサシなどない。比較も競争もない。
自然界唯一のモノサシは、自然か不自然かということだけだと…

また、私が特に深く感じたのは
自然界には、好きも嫌いもありません。
お腹がすいていると好き嫌いなんて言っていられませんから。
「好き嫌い」は飽食の国に多く、貧しい国にはありません。
「好き嫌い」は豊かな国、豊かな人のぜいたくなモノサシなのです。
という箇所。

自分の意志や好みによって「選べる」ということは、
私たちの豊かさの象徴なのかもしれません。
食べ物だけでなく、仕事や住むところや学ぶことすらも…



著者はこのようなモノサシを外して、自分の頭で考えることを勧めています。
そうすることで、怒りや悩みから解放された
「非対立」の生き方が出来ると述べています。

「非対立」に関する興味深いエピソードの一つとして、第四章の中に、
1989年に開かれたモントリオール議定書会議の後、
著者の以前の勤め先であった大手電気メーカーM社において
フロンの使用を中止するか否かを、
社長が決断するに至った著者とのやりとりの経緯が書かれています。

フロン削減を提唱したモントリオール議定書に
サインしなかったのは日本だけ。
しかもそれは自社を含む業界の圧力から…。

環境問題を重要に考えていた著者は
「非対立」「非対立」と常に心の中でつぶやきながら
社長との貴重かつ難しい交渉の場に臨まれていたそうです。

そして、その結果、社長はM社のフロン全廃という英断に至ったと・・・

新聞にも大きく取り上げられた「歴史が動いた!」瞬間のことが
目に浮かぶように書かれていますので、ご興味のある方はぜひお読みください。


『非対立』について著者が強調されている点は
・「自分が正しい」「相手が間違っている」という正義感や怒りは『対立』である
・自分の中に『対立』があれば、何ごともうまくいかない
・『非対立』は『非暴力』であるだけではなく、心の中の『対立』を捨てること
・『非対立』は我慢や遠慮のような消極的なものではなく、
 積極的に手を差し伸べ、協力に和平を推進し、平和を実現して行くことである
・『非対立』を理解し実践できる人が、まず自分の周りを変え、世界を変えていく
・『非対立』が広がれば、平和が実現する
・争いは『対立』から生まれ、平和は『非対立』から生まれる


『非対立』は、選択理論の実践にも通じる重要な要素だと思います。
 
いまグラッサー博士が最も力を入れて唱えている
「メンタルヘルス」にも 繋がっているなと感じました。


♪講演会情報
 著者の高木善之さんの講演会(無料)が3/7に静岡市にて行われます。
 詳しくはこちらをご覧下さい。
【静岡いのちの電話10周年記念 市民公開講演会「幸せな生き方発見」】
| 自己成長 | comments(0) |
『もう、不満は言わない』
いや〜、参りました・・・・ときめき

今年読んだ(いや、今まで読んだ、かな?)
選択理論関連以外の本の中で、最も選択理論的な本ではないかと思います。
“選択理論を実践するために…”と、
サブタイトルにつけていただきたいくらい…拍手


簡単に言ってしまえば、この本は、
「不平不満を言わない(幸せな)人」になるための手引書です。

その方法は、
・表紙の写真にある紫のブレスレットをどちらかの腕にはめて、
(べつにこのブレスでなくても、輪ゴムやクリップでもいい…)
・不平不満を口にしたら反対の手にはめかえるリサイクルというルールで、
・はめかえずに21日間過ごしてみましょう。
というもの。

※心の中で思っただけなら、それはノーカウント。
 口に出すことが減ると、心の中で思うことも減るんですって…。
 確かに☆ 行為の方が思考よりも変えやすい・・。
 そのうち思考も変わり、(後輪の)感情も生理反応も変わるんですね。


この【具体的な実践方法】は
・誰でも
・自分自身の選択で
・簡単に始められて
・繰り返し継続できて
・目に見える形で自己評価できる 
というところが素晴らしいおはな

このアイデアを提供したのは、ミズーリ州カンサスシティの牧師先生。
そして、このアイデアに賛同し取り組んだ多くの人たちの経験と
その背景にある気付きや葛藤が具体的に書かれています。



21日間ブレスレットを動かすことがなくなるまで、
何度も何度もやり直せばいいだけ・・・という
この(一見汗)簡単そうな方法を始めると
私たちは、どんなことを経験することになるのでしょうか?

著書にはこう書かれていました。
口から出た言葉は、自分の耳も聞いているのですが
なぜか自分が不平不満を言っていることには気がつきません。
口臭と同じで、人の口から出たものだけがわかるのです。

口臭と同じって・・・たらーっ 
笑ってしまいましたが、本当にそうだな…と考えさせられました。

よって、私たちは、
1)自分が不平を口にしているのに気づかない段階
2)自分が不平を口にしていることに気づく段階
3)意識すれば不平を口にしないですむ段階
4)無意識に不平を口にしない段階
を通って、不平不満から解放されることになる・・・。


時々、選択理論を学んだばかりの方がおっしゃることがあります。
何が選択理論で、何が外的コントロールになるかということを知ったら
「なんだか前よりも不自由になった感じがする」と…。

これは正に、上記の段階1→2の部分。
もっとも忍耐のいるプロセスかもしれません。

そして、面白いルールは、もし紫のブレスレットをしている人が
不平不満を言っているのを聞いたら、それを注意しても良いということ。
でもそのときは、自分のブレスレットを先にはめかえること・・・。

岡目八目とはよくいったもので、外的コントロールについても、
自分をあげる棚はたくさんもっているのに、
他人が使っている場面にはよく気づくようになるものです。

リアリティセラピーのシニアインストラクターで
今年の夏に来日されたLucy先生も、研修の中で
「人は、自分のしていることに自分で気づかない限り、
 新しい行動に変化しようとは思わない」
と言っていました。

とすれば、紫のブレスレットは、
意識して自己評価を行うための、格好の材料と言えるのかもしれません。



人間関係やコミュニケーションを扱う多くの自己啓発書を読みましたが、
選択理論マニアの私としては、これほどどのページを開いても、
選択理論とのギャップを感じないものは珍しいのではないかと思います。

不平不満を言わない=外的コントロールを使わない、ではないけれど、
この取り組みの中には、充分、
外的コントロールから選択理論へ移行するという要素が詰まっています。


グッとくるフレーズはたくさんありましたが、マニアなところで一つだけ。
愚痴をこぼしているとき、自分はガソリンをかけて
火を消そうとしているのだというふうに考えてください。


natsu-sonaからの、超ーハート大小おススメ本ですウィンク
| 自己成長 | comments(2) |
『悩む力』
今もっとも売れている新書のようですね…。
すでに読まれている方も多いのではないかと思います。

この本は、ビジネス書でもなく、かといって心理学の本でもなく、
エッセイというにはとても深い内容で・・・
フランクな「哲学書」と表現するのが相応しいように思います。

本著で焦点となるのは、
「自分(自我)」
「お金(資本階級)」
「情報(知識)」
「青春」
「宗教(信仰)」
「仕事(働くこと)」
「愛」
「死」
「老い」
と、人間であれば多くの人が立ち止まって考える大きなテーマばかり…

それらについて、著者は、明治の文豪「夏目漱石」と
社会学者の「マックス・ウェーバー」の残した作品や足跡を手がかりにして
現代の悩みの要素と「悩むこと」の意味を述べています。


昨今、「夢」「目標」「ビジョン」「わくわくすること」などの
キーワードが注目を浴びている一方で、この本が売れているということが、
妙にリアルな現実を伝えているように思えてなりませんでした。

つまり「夢を持てないで悩んでいる人」や
「わくわくしたいけれど、もやもやしている人」が
実はとっても多いのではないかということ・・・・

さらには
「夢や目標を明確にすることが大切だ!」という高らかな雄叫びの背後で、
“夢が持てない自分ははダメなんだ…”というメッセージを
受け取っている人がたくさんいるのではないかということを感じた訳です。

この本からは
【悩むことは人生と向き合うことだから、悩んでいいだよ。
一生懸命に悩むことこそ自分の人生を大切にしていることなんだよ】
というメッセージが伝わってきます。

いつも前向きで、キラキラしていて、元気一杯でいる人を目指すことより
立ち止まったり振り返ったりしながら、
自分の心でいろいろなことを感じて、ちゃんと悩むことの中に
人間的魅力が育っていくんだということを教えてくれているように思いました。


いろいろな深いテーマに触れてきた後、
「死」についてのテーマのところで書かれている一節に
著者の強いメッセージが込められているように思います。
「人は一人では生きられない」とよく言います。
それは経済的、物理的に支えあわねばならないという意味だけでなく、
哲学的な意味でも、やはりそうなのです。
自我を保持していくためには、やはり他者とのつながりが必要なのです。
相互承認の中でしか、人は生きられません。
相互承認によってしか、自我はありえないのです。

この随所に出てくる「相互承認」というキーワードは、
選択理論でいうところの、
愛・所属の欲求(つながり)と力の欲求(自己の存在価値)が
同時に満たせている空気感というかその状況を意味していると思います。

・・・っと普段ならこのまま選択理論的解釈を続けていくところなのですが、
この本でテーマにしているような哲学的な大きな問題を
心理学という解像度の高い観点から眺めて分析することは
なんだか本書から香るロマンが半減するような気がするので
これ以上はやめておきますたらーっ

ご興味を持たれた方はぜひ読んでみてください。
カウンセラーとして「何かに悩む」という姿勢に対する見方に
変化をもたらしてくれたと言える一冊です。
| 自己成長 | comments(2) |
『成功するのに目標はいらない!』
これは丸ごと一冊「上質世界の本」といっても過言ではないと思います。

選択理論仲間のある方から、
「上質世界を鮮明にするときに、この本に書かれているような
「ビジョン型」と「価値観型」の違いってあると思うんですよ…」
と聞いて、興味をもって読みました。


著者の平本さんは、やる気の源を「自分軸」と表現されています。

そして、この自分軸について、

■【未来のありたい姿を実現したい】と思うことでモチベーションが上がり
 「夢」とか「目標」というとワクワクするビジョン型

■【自分にとって大事なことで1日1日を満たしたい】と思うことで
 モチベーションが上がり、今までの経験の中で育まれた
 「自分らしさ」や「こだわり」を大切にする価値観型

という二つのタイプ別に
それぞれの傾向と活かし方が説明されています。

ビジョンは【行き先】、価値観は【理由】、
ビジョン型は、ありたい姿に「近付いてる感」が重要で
価値観型は、自分らしさに「満たされた感」が重要、
・・・って、なんだかとっても腑に落ちた私は、価値観型でしたポッ

そして、著者はこのタイプについて
「どちらがいいか、ではなく、どちらが合うか」だと言っています。


選択理論で言えば、この自分軸はまさに「上質世界」。

上質世界とは、
「自分にとって気分の良い(欲求を満たす)人・もの・状況・信念信条
が入っている、まるでイメージ写真アルバムのような世界」です。

上質世界全体は「自分軸」よりももう少し広義になりますので、
例えるなら「自分軸」は、アルバムのトップページでしょうか。

そして、本著には、二つのタイプの「自分軸」を
【時間軸】や【空間軸】や【エピソード】などから見つけだす
具体的な探し方が記されています。


選択理論を土台としたカウンセリング(リアリティセラピー)では、
面接場面で、この上質世界を丁寧に聞きます。
それによりカウンセリングそのものの方向性が見えてくるのです。

しかし、著者がいうように、
「こうなりたい」「こういうことを実現させたい」という
具体的なビジョンを語ることの困難なクライエントさんが多いのも事実です。

そんなときには、この「価値観型」の認識をもっていることは
とても役立つなぁと思いました。

(平本さん曰く、日本ではこの価値観型が多いのでは…とのこと。
 実はつい昨日も、学生との立ち話で
 「僕は小さい頃から、夢とか目標とか何にもなかった。
  そういうことを見つけられない自分は駄目なんですかね…?」
 ときかれて、この本の内容が早速役立ちました♪)


さらに選択理論の立場から、必要な要素を加えるならば
それは「基本的欲求」と「責任の概念」でしょう。

上質世界(自分軸)は自分だけのオリジナルなものです。

しかし、選択理論では
その土台となっている(誰にでもある)「基本的欲求」と
お互いの基本的欲求に配慮する「責任の概念」によって
上質世界の健全性を吟味することが出来ます。

本著では、「自分軸にはならない7つの条件」として
1)人に言われたこと
2)人に要求・期待されたこと
3)みんながやっているからやること
4)やらないと不安だからやること
5)気晴らしや現実逃避でやること
6)過去からの思い込み
7)中毒で「はまっている」こと
を挙げていますが、これは、
「基本的欲求」と「責任の概念」(さらには「外的コントロール」)
の理解によっても説明することができます。

ともあれ、上質世界を見つめる方法として
とても興味深い視点を与えてくれた一冊です。感謝。

| 自己成長 | comments(7) |
『効率が10倍アップする新・知的生産術ー自分をグーグル化する方法ー』
記念すべき一冊目は、
私にこのブログを書く活力を与えてくれた勝間和代さんの著書。
いまや本屋さんのビジネス書売り場で、
一番の面積を割いて平積みされているのでは、と思われるほどです。

あるお知り合いの方から、
「この本に書かれているお薦め書籍の中に、
グラッサー博士の『結婚の謎(ミステリー)』が載ってますよ」
と聞いて、“へ〜え わーい”と思って読んでみました。

思いがけないところで、関係書籍が紹介されているのは嬉しいものです。

でも、そんなこと(失礼!たらーっ)よりも
この本を読んで触発されたことは多々有りました。

覚えておきたいことを記しておきます。


まず、インプットする情報の意味付けについて。

これは著者がマッキンゼー時代に学んだものとして紹介されていましたが、
情報には、「空、雨、傘の3段階がある」ということ。
(これはいわゆるABC理論のことと思われます)

「空」というのは、誰が見ても、いつ見ても空。つまり事実。
「雨」というのは、空に出て来た雨雲をみて“雨が降りそう”という解釈。
「傘」というのは、その解釈に対して“傘を持っていこう”と選択する行動。

この分類で「何が空なのか」と分かると、情報を入手する際に
その情報にコントロールされたり、混乱することが少なくなるわけです。

これを選択理論で考えると、「知覚のシステム」の
「低い知覚」と「高い知覚」によって説明することが出来ます。

「低い知覚」とは、ものごとをありのままに、意味付けせずにみること。
上記では、「空」にあたります。

「高い知覚」とは、ものごとに対して、何か意味付けをしてみること。
たくさん意味付けすることを「知覚のレベルが高い」と表現されます。
高い知覚は「個人的な見解」であって、
高くなればなるほど事実からは離れていきます。

コミュニケーションでも、カウンセリング場面でも、
何が空であって、どんな空なのか…を見極めることが大切なんですよね。


また、情報のアウトプットに関しては、
簡素化(簡単なもの程伝わりやすい)
階層化(必要な時にはいつでも深い情報に入れる)
フレームワーク化(全体像がいつでもわかる)

この本そのものが上記の条件に則って書かれているので、
とても納得がいきます。授業の際、研修の際にも、
それを意識して取り組みたいと思いました。

そして、もっとも腑に落ちたのは、
成果=知識×実行割合×定着率という方程式。

学んだ事柄の中から行動に着手し、その中で習慣として残った割合・・・
ごもっとも。選択理論を身に付ける「成果」もまさにその通りなのですよね...。

本代をケチらず(著者のように月15万円というのは難しいけど…イヒヒ
「情報のGiveの5乗」精神で、
このブログを習慣化したいと心に決めた春なのでした。

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