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「良書との出会い」をおすそわけ…

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『星野リゾートの教科書』
2010年は(なんと、三記事しかあげておらず!)
こちらのブログはかなりさぼっておりました・・・。
(読書数は結構あったのですが…


こちらの『星野リゾートの教科書』も
すでに半年以上も前に読んだものですが、
やはりこれは記録しておきたいと思いまして、ちょっとアップしておきます



NHKの番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」で
(あれは、確か初回の放送だったと記憶しております…)
すっかり有名になった「星野リゾート」の本です。

タイトルにも「星野リゾートの・・・」とあるし
表紙には、もうおなじみになった星野佳路社長の顔

てっきり、星野社長が書いたものかと思いきや…
著者は、社長ご自身ではなく、

星野リゾートをずーっと取材されてきた中沢康彦氏
(日経トップリーダーの副編集長さんなのだそうです)


サブタイトルにある“サービスと利益 両立の法則”とあるように、
ビジネスにおける経営やマーケティングについて
星野リゾートがどう対応しているのかについて書かれた
一冊丸ごとケーススタディという本です。

第三者としてご覧になったからこそ気づける視点を含めて
星野社長が何を参考に、何を考え、何を選択しているのか・・・

「星野リゾートの脳細胞は、こんな教科書から作られてるんですよ!」

ということをまとめらた一冊。


星野社長が教科書として採用するほとんどは、
アメリカのビジネススクールで教える教授陣が書いたもの。

それは、「ビジネスを科学する」という思想のもと、
理論として体系化されるいるから・・・

「経営の定石」なのだそうです。


そして、中沢氏曰く

「経営に教科書なんて役立たない」と疑問を持つ人もいるだろう。しかし、星野社長は、「教科書に書かれていることは正しい」と断言する。「教科書通り」でうまくいかないとしたら、それは理解が不十分で、取り組みが徹底されていないからに違いないと指摘する。

おお〜


たとえば、マーケティングについて。

星野リゾートが手がけた地ビール「よなよなエール」
の売り上げが落ち込んだときの話。

スタッフはラインアップを増やして新しい需要を掘り起こすことを提案。
しかし、星野社長は売上高がさらに落ち込んでも、
この提案に対して首を縦に振らなかったそうです。

このとき、星野社長の頭にあったのが、ライズらによる経営書『売れるもマーケ 当たるもマーケ―マーケティング22の法則』 である。〈中略〉

企業は売り上げを増やそうとして、製品のラインアップを増やそうとすることが多い。しかし、ライズによると、「短期的に見ると、製品ラインの拡張は常に売り上げを増大させる」が、「長期的な効果は無残」で、結果として売り上げが大きく落ち込む。そして、「マーケティングにおける最も強力なコンセブトは、見込み客の心の中にただ1つの言葉を植えつけることである」と主張する。


「本当に大丈夫なのか?」不安になるスタッフがいたと書かれています。
それでも社長は、上記教科書であるライズの本で
「マーケティングの効果は、長い時間を経てから表れる」という指摘を信じて
この「よなよなエール」の味の分かりやすさを守ったとのこと。
(その結果「よなよなエール」は好業績に至る


リードマネージャーとは「揺るぎない信念」が必要なのだ
ということを星野社長の姿勢から感じます。

そのためなのか、この本を読むと、

星野リゾート(の作ったお店)に行ってみたい!

というよりも、
星野リゾートで(星野社長の下で)働いてみたい!
と思ってしまいます・・・


星野社長は、選択理論をご存知ではないかもしれないけれど
この本からは、選択理論的な思考でシステムのあり方に注目されている
場面がたくさん見られます。

いつか、ご本人のお話を聞いてみたいものです・・・

| ビジネス | comments(0) |
『ひとり上手な結婚』
小説家の山本文緒さん(通称:ふみふみ)と
漫画家の伊藤理佐さん(通称:りさりさ)が、
一般の方からのお悩み(というかネタ提供)に対して
自らの結婚生活を語り(暴露?)ながら綴られているエッセイ風 結婚の書。

いやぁ・・・

これ程小気味よく、
読んでいる最中も読み終わっても、爽快な本は久しぶりかも

本当の物書きの先生(失礼が書かれる文章というのは
テンポも歯切れも分かりやすさも、こんなにも違うのかと思わされました。
(最近はビジネス本や心理学系の本を読むことが多かったから尚更ね…)


本書で扱われているのは、
【ひとり欲】【おさいふ】【ペット】【指輪】
【子ども】【嫉妬】【実家】【情熱】・・・等々、
結婚におけるささいな(でも気になる)領域、19のチャプター。

本当に赤裸々にお二人がぶっちゃけているんですが
どのお話についてもさわやかさを感じたのは、
この二組の結婚には
尊敬とユーモアがあるから
 だと思います。

尊敬とユーモアの重要性についてはこちらをどうぞ。
【幸せな結婚に必要なもの】


ともすれば諍いになりそうな自分と夫との違いを理解しつつ、
しかしそれについてお互いをコントロールしようせず、
どうすれば穏やかに、楽しく、笑って暮らせるのかを考えている…。
(すみません、偉そうに・・・

帯にあった「ひとりで生きられるから、ふたりでも暮らせる」というコピーが、
いつも私がカウンセリングでお伝えしていることともピッタリ


巻末に、著者お二人&漫画家のけらえいこさんの
三人トークが載っているのですが、そこでけらさんが

幸せな話っていうのは絶対に必要。
でも、幸せな人がそれを書くのと不幸な人が書くのとではエネルギーが別
この本には幸せのエネルギーがたくさん詰まってる

と言われていたのがとっても印象的でした。
(そそ…つまりこの本、けっこうお二人ののろけが入っているんです

でも、幸せな人が書く幸せな話って(しかも面白くないちゃね…)
実はそんなにないのかも・・・
(成功した人の成功するための本、とかは一杯あるけど…


恋愛や結婚生活で息詰っている
ほんわか&スカッとしたい人にはお薦めです!

| 恋愛・結婚 | comments(0) |
『仕事を100倍楽しくするプロジェクト攻略本』
 久しぶりの更新です。

「選択理論マニアのためのトリセツ」の方を熱心に更新していると
すっかりこちらがご無沙汰してしまいます・・・


さて、それでも今日記事にしようと思った本は、
実は私が担当している専門学校の学生から借りた一冊・・・

著者は、あの「ぷよぷよ」を生んだクリエイターということで

一見すると、ん?ゲームの本??
と思ってしまいそうな雰囲気ですが、

それがそれが!!! 

とっても役立つことがたくさん書いてありました。

実はこれ、ある学生が私の授業中に、一寸の隙間を惜しんでこっそり読んでいた本で、
ちょっと訊ねたら、他の授業で先生が勧めてくれた参考図書だとのこと。
授業中にまでそんなに夢中になって読むほどの本はどんなもの??と思い、
タイトルをメモしたら、気のいいその学生さんが貸してくれた…というわけです。



では、その中味に触れてみます。

全体は、ロールプレイングゲームの要素をモチーフにして構成されています。

「冒険(ブロジェクト)」
「冒険の地図(プロジェクトマップ)」
「勇者(自分)」
「冒険の仲間(プロジェクトメンバー)」
「王様(上の人)」
「王国(会社)」・・・

こうして見てみると、この本が
組織で働く際の考え方やスキルについてのものだと
分かっていただけると思います。

“プロジェクト攻略本”というだけあって、
その始まりから終わりまで、
ロールプレイングゲームの「冒険」が進んでいく中での
ポイントが記されています。


中でも、私の目に留まったのは
プロジェクトにおけるミーティングの仕方。

ダメなミーティングと良いミーティングの違いは
その座り方ですでに決まっている!ですと・・・

そして、アイデア出しのミーティングには
【秘密アイテム「おみやげ」】

「おみやげ」っていうと、
ミーティングが終わったときに持って帰ってもらうもの…?
と思ってしまったのだけれど、書かれていたことはその逆。

会議に出る人たちが、お土産を持ってくる・・・という発想。

A4かA5位の大きさの紙に
各自10枚から50枚くらい、自分のアイデアの要点を
大きな文字や絵や図で書いて持ち寄って、

誰が何を出したかがわからないように
人とアイデアを切り離して考えられるように
自分の手元にはおかず、みんなの見えるテーブルにどーんと出す・・

他にも
【出たい人だけミーティング】
【ホットミーティング】
【キャラクターシートを書く】
・・・というような感じで

まるで、ゲーム感覚で仕事が進められるような
楽しい解説書になっています。
(きっとゲーム世代にはたまならいでしょう〜



日本選択理論心理学会のクオリティサマースクールでは、
子どもたちが、
【役に立って意味があることを、楽しく学ぶ】
ことを大切にしていますが、まさに、こんな風に考えられたら
「大冒険(ビッグプロジェクト)」も楽しんで取り組めるように思いました。



| ビジネス | comments(0) |
『ムカつく相手を一発で黙らせるオトナの対話術』
“ ムカつく相手を一発で黙らせる”なんて、ちょっと過激なタイトルですが、
でもこれ、選択理論を学び始めた皆さんから度々寄せられる
ある一つの質問にズバッと(古い?)答えてくれる本です

その質問とは・・・

「相手から
外的コントロールを使われたら、どうすればいいんですか?」


選択理論では、人が自分の行動を自分の目的によって選んでいることを教えています。

よって「自分は相手をコントロールできるはずだ」と考える外的コントロールが、
いかに効果がないか、そして、人間関係にどんな悪影響を及ぼすか、も学びます。

ですから、選択理論を学ぶと、
自分が外的コントロールの対応をやめて、選択理論の対応を心がける・・・という
自分発信で考える関係形成に焦点が当たる
のです。


でも、そこでみなさんの頭をよぎるのは・・・

“自分が頑張っても、相手が外的コントローラーだったら、どうすればいい?”
“こちらが優しく接しても、嫌みを言われたり、揚げ足を取られたりしたら?”
“相手が外的コントロールをやめるまで、自分は我慢しなくてはいけないの?”

という、数々の質問


で、この本にはそんな

相手が外的コントロールという矢を放って来たとき
どうやって身を守れば良いのか?という避け方のアイデア
が、

いくつもの「返し技」として、とても具体的に書かれています。

※ここでいくつかご紹介したいのですが、
本当に具体的に書かれているので、ご興味のある方はぜひ手に取ってみてください。



私がこの本を気に入ったことは(タイトルとは裏腹に…)

すべての返し技が「仕返ししない、逃げ出さない」という立ち位置から
書かれていることです。

「はじめに」の中にこのように書かれています。
すべての技はただ自分を守ることにだけ役立つ。相手を攻撃することはできない。
簡単で覚えやすい。
どこでも使え、ほとんどあらゆる種類の言葉による攻撃をかわせる。
相手を非難したり傷つけたりする言葉を含まない。
ふたりの関係を悪化させないもしそうしたければ、そのまま会話を続けることができる。


そして、さらに興味深いことは、単なる「技」というスキル集ではなく、

人がどんなときに、攻撃したくなったり、復讐したくなったりするのか
その行動に背後に、どんな考え方が根ざしているのか・・・

ということにまで触れているところです。


「相手の外的コントロール」に対処しようとしながら、
「自分の外的コントロール」に向き合うことになる一冊だと思います。

とってもお薦めです☆
| 人間関係 | comments(1) |
『勝間さん、努力で幸せになれますか?』
新しい年の最初の書籍紹介として、こちらの本がよいのかどうか
ちょっと躊躇しましたが(笑)、旬なところでアップしておきたいと思います。

私自身はカツマーではないけれど、
この読書ブログを始めたきっかけとなったのは勝間サンの本ですし、
友人を介しての少々繋がり(かなり遠いね…)もあるし、
同い年だし・・・

さらには、香山サンの『しがみつかない生き方』を読んで
“なるほどね…”と思う所もたくさんあったし(このブログにはアップしなかったけど
なによりも精神科医という立場から、勝間さんの「効率重視」にどう相対するのか
ちょっと興味もあったので・・・



読んでみましたわ


アマゾンのレビューを見てみると、
びっくりするほど★の数を少なくつけている人が多くて苦笑してしまいますが、
でも、すでにコメントの数はとっても多い・・・。

それだけ、読んだら何か言いたくなる(誰かに話したくなる)本
なのではないかと思うのです。(私もその一人だということです・・・笑)


弟さんに「日経VS東スポ」的な対談だと言われたと香山さんが書いていますが、
やっぱりこれを読むと、読者として「○○VS△△」という構図を掲げたくなるほど
お二人の立ち位置が異なっていることがわかります。
(そういう読者がたくさんレビューを書いているわけです)


私がお二人を分けるなら、

「努力好き」な勝間さんと、「努力したくない」香山さん

「選択出来る人」である勝間さんに対して、
「選択出来ない(したくない)人」の立場からボールを投げている香山さん

勝間さんの「データベース」対 香山さんの「ブラックボックス」


・・・でも、ちょっと不思議なのは、

効率&デジタル系の勝間さんの方が【幸福感の質】について語っていて
メンタル&臨床系の香山さんの方が【快楽の量】について語っていたこと。

お二人が、何が「幸せ」とか、何が「楽しい」のかと話されていた内容には
幸福と快楽という二つの異なる要素が入り交じっていたように思います。

(だから、相容れることが難しい感じがしたのでしょうね・・・)



そして、選択理論マニアとして一つ物申すなら(いやぁ、そんな恐れ多いですけど)

「人間は本来は利他的なもの」かどうかについて。

利他的であることを「強くそう信じている」という勝間さん。
それに対して「懐疑的」だという香山さん。

(でも「人間は利己的な存在でしょ?」という香山さんの理論の展開があったわけではないのよね。
そこのところがちょっと物足りない感じ…。精神科医が心理学に詳しいわけではないってことです)



選択理論心理学の観点からすれば、

「本来、人は利他的でも利己的でもない」ということになります。


選択理論では、人が「これを満たすと快感を感じる」というものは
遺伝子の指示としてプログラムされている(基本的欲求)と考えますが、
それを満たすにはどんな方法が存在しているのか、
どんな風に満たすと自分にとってより気分が良いか、は
後天的に学習していくもの(上質世界)だと考えています。


特に、本著に書かれていた
「努力の背景にある自己承認欲求」(←これはちょっとマズロー的な表現ですね)
とは、選択理論でいうところの【力の欲求】に置き換えられます。

この【力の欲求】は、「自分には価値がある」と感じたい、という
「自己価値の欲求」です。

この欲求に駆り立てられて、
ある人は競争して勝利することを追い求めたり、
ある人は地位や名誉や権力争いに身を投じたり、
ある人は努力をして目標を達成することに喜びを感じたり、
ある人は誰かの役にたって貢献することを優先したり・・・するのです。


特に提唱者のグラッサー博士は、力の欲求があるからこそ、
人は外的コントロールを身につけたと言っています。

外的コントロールの要素をより多く身に付ければ【利己的】、
選択理論の要素をより学習できれば【利他的】な存在になれる・・・


と言ってもいいかもしれません。


グラッサー博士は「人は、お互いを必要とする社会的存在」と言っていますし、
なにより、選択理論という【こころの健康教育】によって、
より良い人間関係形成の方法を学習出来るという視点を持っています。

よって、この本(だけ)で繰り広げられているお二人の意見を相対的に眺めると、
「人は一人では幸せになれない」「利他と教育がセット」という
勝間さんの見解に、私は同意する立場・・・ということになりますか。

(でも、香山さんの「しがみつかない生き方」を読んだときは、
“人は何かによって立つのではなくて自分で自分の生き方を吟味すること”
という、ちょっと選択理論的なメッセージを受け取ったんだけどなぁ〜)




ところで、お二人の意見がしっくりと合致したところがあります。

それは「宗教をもっている人の方が幸福」だという点。

「幸福度調査をすると、宗教をもっている人の方がはっきりと幸福感が高い」
とおっしゃる勝間さん。

それに対して、「絶対的な自分の味方とか保障してくれるものを求めるなら、
宗教と言うのはある種、よくできた健全な装置だと思いますよ」という香山さん。

特に香山さんは、聖書のブックカバーに刻まれていた
“You are loved”(もうあなたは愛されています)に
感銘をうけたと書かれていました。

プロテスタントのクリスチャンである私としては、

「も〜、そんなに揺るがない幸福感に興味があるなら、
二人とも、教会に行って信仰をもったらいいじゃないの〜

と思ってしまいますが、それは余計なお世話というものですね…
| 自己成長 | comments(1) |
『脱「でぶスモーカー」の仕事術』
最近読んだビジネス書の中では、ダントツのヒット

・・・なのですが「どーしてこのタイトルにしたのよー

だってさ… 「この本お薦めですよ♪」って個人的にご紹介したら
まるでその人を「でぶスモーカー」だと思ってるみたいにとられちゃうかも…
(まーね、これは高い知覚かもね…


ということで、こういうときに読書ブログって便利だなーと
あらためて思っている次第です、ハイ♪


さて、内容です。

第一章の頭から
「何を」すべきかはわかっていて、
「なぜ」そうすべきかも「どう」すべきかもわかっている。しかし、
ほとんどの会社や個人は、結局自分のためになることをしようとしない。
とガツンとやられてしまいます・・・。

サブタイトルの「なぜ“わかっていてもできない”のか」からも察するように、
本書では、人間の動機付けと行動に至るためのプロセスについて
すごく丁寧に、そして興味深く書かれています。

つまり、セルフコントロールにおいても、マネジメントにおいても

小手先のテクニック(スキル)ではなく、
人(部下やチーム)に対する見方や態度について重きを置いている
のです。



まず「お これは」と思ったのは、顧客に対するアプローチについて
「取引」と「関係」のどちらのアプローチをとるかという問題
に触れている箇所。

「取引」は、短期的利益に注目し、相手がいうことをきくことを目指すもの。
「関係」は、長期的利益を視野に、相手を理解することをに力を注ぐもの。

まるで「ボスとリーダーの違い」みたいです♪


さらには、
経営セミナーやワークショップで、ほかの人(パートナー、部下、従業員)の態度を変えるにはどうすればいいか、という質問をよく受ける。
その質問は、ほぼ例外なく「取引」的観点からなされている。
われわれは正しい、変わらなければならないのは彼ら、という立場だ。
うわ〜♪
著者はまるで選択理論と外的コントロールの違いを知っているかのようです


取引が一般的なのは、
関係構築に比べて仕事が楽で、スキルをあまり要しないからだ。
 
以前、私は、外的コントロールは 【はやい、やすい、まずい】
というキャッチフレーズをつけたことがありますが、これもおっしゃる通り☆
(その場の結果が「はやく」出て、使い「やすく」て、関係は「まずく」なるからです…


他者に対する古い見方を放棄し、新しい付き合い方を進んで学ぶ勇気と忍耐力を持たなければならない。
なんて、どのフレーズも選択理論を薦めているように聞こえてくるから不思議です…


特に、第11章「すぐれたコーチは何をしたか?」の
良いマネージャーの関わりが描写されているところなど読むと、個人的には

「リードマネージャーを目指す人が読む本
みたいな
タイトルをつけたいくらいです

人事的な観点から、どのような人を選んで、どんな擦り合わせをすることが
チームや組織を(内的コントロールに適した)良い状態にできるのか
というプロセスもとても興味深い所です。


企業の経営者やマネージャー職の方はもちろんのこと、
「正しいとわかっている戦略がなかなか実行されない!」ことに
業を煮やしている方には必読の一冊です


| ビジネス | comments(6) |
『「エコ恋愛」婚の時代 リスクを避ける男と女』
現在の二十代(辺り?)の恋愛にまつわる様子を
多方面からのデータをもとに、解説してくれている一冊です。

私は選択理論に基づいた恋愛や結婚関係における性教育】をお伝えすることを
ライフワークにしているので、「人間関係形成モデル」と名付けています☆)
時代と共に変わりゆく若者たちの恋愛事情には、とても関心があります


著者の牛窪恵さん同様、私もいわゆる“バブル世代”の落とし子…

当時は、ドラマでも雑誌でも「恋愛至上主義の時代」だったように思います。
(まぁそれがよかったかどうかは、別ですけど・・・)

でも、今となってはそれは違うのね…。


著者曰く、現代は恋愛に没頭しにくい時代 。

私が学生たちに聞いてもそうなのだけれど、彼らの定番デートといったら
「おうちデート」(20代、30代もそのようです…)

景気の影響ももちろんあるのだろうけれど、
これだと、デートだからといっておめかしするはずもない。
地元の慣れ親しんだ範囲を普段着で「まったり」「ほっこり」がいいらしい。


本書では、20代のアイドルが女性誌に答えたインタビューが引用されていて、

「(恋愛で)ドキドキするのって、疲れませんか? 顔見てドキッとか、手が触れてドキッとか、なんか疲れそう(笑)。それよりも、生活の中のふとした瞬間に感じる温かい気持ちを大事にしたいんです」

これに著者は、
多少極端な例だが、これまで20代男女約150人に取材した経験からも
「概して20代男女は、恋愛に過度なドキドキワクワクを求めない世代」
と言い、この世代の特有の

疲れることや面倒なことは避けたい、恋愛リスクは回避したい・・・
という彼ら様子を、「エコ心理」と呼んでいます。

ふむ・・・・☆


私の唱える「人間関係性モデル」の性教育の立場からすると、
ジェットコースターのようなドキドキハラハラの「のぼせ愛」を、
愛情のバロメータとして考えるのは危険だということになるので、
このエコ心理・・・まったく悪いものではないようにも思うのだけど、

ちょーーーと(いや、かなり)気になるのは、

疲れることや面倒なことは避けたいっていうとこ


他人との距離を縮めるには(あ、家族でもね
ちょっと努力して、面倒臭いけど楽しいことを共有することが必須なのだわ…。
(いわゆるクオリティタイムってやつです


著者の牛窪さんはマーケティングライターだけあって、本書には他にも、
「イエラブ族」「恋愛低体温症」「草食系男子〈お嬢マン〉」
「座りション」「エコエッチ」「肉食恋愛」と興味深いキーワードが踊ります。

いろいろな側面から恋愛と結婚について取材をされた独自の切り口は、
社会学的な読みものとしても、かなり面白いので、ぜひ読まれてみてください。


それでちょっと宣伝ですが、私の例の性教育の講演会が今年もあります。
来月、東京大崎での開催が決定いたしました。

2009.12/11 10:30〜12:30
幸せを育む素敵な人間関係/男と女の不思議編
「大切なパートナーとの絆を深める三つの法則」

「エコ恋愛」の要素もスパイスに加えながら、今年バージョンでお届けします。

会場および申込などは、
こちらのサイトをご参照ください。
選択理論に初めて触れる方も、すでに学んでいらっしゃる方も、歓迎です
| 人間関係 | comments(0) |
『心のなかの幸福のバケツ』
ドナルド・O・クリフトン,トム・ラス
¥ 1,365

 神栄カウンセリングセンターのお薦めページでもご紹介している
『さぁ、才能(じぶん)に目覚めよう』の著者の一人、
ドナルド・O. クリフトンが語った「バケツとひしゃく理論」について、
彼の孫であるトム・ラスが執筆した本です。

「バケツとひしゃく理論」とは・・・

人は誰でも、バケツとひしゃくを持っていて、
バケツに水が一杯のときには気分がよく、水が空のときには気分が悪い。

そして、関わりの瞬間に自分のひしゃくをつかって、
相手のバケツから水をくみ出そうとすると、自分のバケツの水も減ってしまい
逆に
、相手のバケツに水をそそぐと自分のバケツの水も増える

・・・というもの。

これを選択理論のフィルターを通して眺めるなら、
水をかき出す作業は、致命的な七つの習慣の
水を注ぐ作業は、身につけたい七つの習慣の実践と言えるでしょう。

そして、ここに書かれていることは、
・自分がポジティブな対応(言動)を選択する

・相手のバケツに水が注がれる

・同時に自分のバケツに水が注がれる

・自分の気分がよくなる

・相手の気分もよくなる(かもしれない)

・自分の生産性や健康や人間関係が向上する
という原理。

留意したいことは、自分にできることは水を注ぐだけで、
いまの相手のバケツの量もはかれないし、
仮に一杯になったからといって、
相手が自分の思うように行動するかどうかはわからないということ。

ポジティブさを、
外的コントロールの手段として使ってはなりませんね・・・


人は1日に2万の「瞬間」を経験している。

友だちとおしゃべりしているときも、レストランで注文するときもーーー
誰かと接するとき、わたしたちはなんらかの影響を受けている。
何も感じないということはまずない。
気持ちが明るくなるか、暗くなるかのどちらかだ。


私たちの持っている20000回の瞬間・・・

そのバケツにどのように向かい合うかは、選ぶことができます。

仮に、バケツに水を注ぐことはしんどくても、
相手のバケツの水をくみ出すことをやめることが重要

これはグラッサー博士の言う
「他の人の欲求充足の邪魔をしないで、自分の欲求を満たす」という
【責任の概念】に一致します。



また、natsu-sonaでもご紹介した「結婚を成功させる七つの原則」の著者である
ジョン・ゴッドマン博士のデータも引用されていました。

ネガティブな言動1回に対して、ポジティブな言動が5回あれば、
結婚生活は長続きする・・・これが魔法の法則なのだそうです。

(興味深いのは、ポジティブな感情は多すぎてもよろしくなくて、
 ネガティブな言動1回に対してポジティブな言動が13回を超えると、
 生産性がおちる可能性がある・・・のだそうだ。
 この域に達すると楽観的すぎるというか、傲慢になる?ってことかしら??)

さらには、ポジティブな感情が増えると、
ネガティブな人よりも10年寿命が長いのだとか・・・


マーティン・セリグマンの「世界でひとつだけの幸せ」よりもわかりやすく、
ウィル・ボウエンの「もう不満は言わない」よりもシンプルで、
前出の「さぁ才能に目覚めよう」の特典である、
ストレングスファインダーのIDもついています。

「地に着いたポジティブさ」を学びたい方には、とってもお薦めです。
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『頑固な羊の動かし方 ー1人でも部下を持ったら読む本』

以前から物語調になっているビジネス書を好んで読むことが多かったのですが、
最近はそういったタイプのものが大変多く出版されるようになった分、
なかなか【ストーリーの展開】と【訴えている内容】の両者について
「これはいい!」と思えるものは少ないなーと感じていました。

これは、夫がたまたま見つけてきた本なので、タイトルを見たときは、
“羊飼いとして、部下である羊を動かそうとするってことは
外的コントロールっぽい本なんじゃないの?”と思ったのですが、
読み始めたら「うん!うん!」と頷く箇所が多くて、
あっという間に読み終えてしまいました


「羊飼いの七つの知恵」としている内容は、
思った以上にリードマネジメント的な要素が多く、説得力がありました。

一人一人に目を向けるということ。
それぞれの個性を知り、それを生かすということ。
そして、自分の大切チームとして、彼らをどう導くかということ。

基本的なことだけれど、本書ではそれらが、
内的コントロールの視点から書かれているように思いました。

特に私がそれを感じたのは、
羊飼いの持つ「杖」と「棍棒」の使い方の違いについて。

杖は、人々をリードする道具の象徴だが、
棍棒は彼らを軌道修正するための道具だ。
〈中略〉
規律(棍棒を使うとき)については、たくさんの誤解がある。
それはだれかをどこかに閉じ込めたり、
これでもかというほど叩くことではない。
また、最後通告をして、できなかったら罰を与えるという事でもないんだ。
〈中略〉
それ(棍棒)は、軌道修正のためのものだ。
相手と個人的に向き合い、『ほら見てごらん、目の前に橋がある。
気をつけてくれ、君に怪我をしてほしくないんだ』と伝えることなんだよ。
厳しい態度を取るのは、彼らに危害を加えるためではない、
危険から守るためなんだ


明確な方向(目標)を示したり、境界線を描いたり、
穴に落ちている羊(迷っている部下)に手を差し伸べる
リーダーシップを発揮するための道具として「杖」が紹介されていると共に、
「棍棒」という、介入のための道具を区別して紹介していることが
とても価値あることだと感じました。


そして、リーダーとして最も重要なこと・・・・

これはいろいろな本で既に言われていることではあるけれど
「平凡なリーダー(雇われリーダー)と偉大なリーダーの違い」のくだりには
胸にグッと来るものを感じ、自己評価のシステムが動き出しました…

マネジメントスキルという点ではもちろんですが、
リーダーシップを考える上でも、とても良い本だと思います。
| ビジネス | comments(0) |
『図解 自分の気持ちをきちんと〈伝える〉技術』
専門学校の私の授業では、
ずっと選択理論心理学関係の本をテキストに使っていたのですが、
今年度の前期、初めて他のものを導入してみました。

それがこの本。

サブタイトルに
「人間関係がラクになる自己カウンセリングのすすめ」
とありますが、中味の核となるのは、平木先生のお得意の
「アサーショントレーニング」です。

アサーショントレーニングは、
攻撃的でもなく、非主張的でもない、適切な自己表現のための訓練です。


選択理論的に考えれば、

■攻撃的(アグレッシブ)な表現は
→「他人の欲求充足の邪魔をして自分の欲求を満たす」タイプ

■非主張的(ノン・アサーティブ)な表現は
→「他人の欲求充足の手助けをして自分の欲求を満たさない」タイプ

どちらも【責任の概念】には適っていない表現です。

このどちらでもない「アサーティブな表現」こそ
→「他の人の欲求充足の邪魔をしないで自分の欲求を満たす」タイプ
だと言えると思います。


今回、あるクラスで半年間、
この本をテキストにしながらアクティビティを行う授業をしてきましたが、
手応えとしては、これまでで一番良かったかもしれないと感じています。

アサーティブな表現について学びつつ、
これから行うアクティビティの中で、自分はどのような態度を選ぶのか…

そんな繰り返しの中で、学生たちは気づいたことがたくさんあるようです。


たしかに選択理論そのものの本ではないのだけれど、

◎「誰からも好かれなければならない」とか「人は失敗してはならない」
 などの非合理的な思い込みが、自分を苦しくしていること

◎過去や他人を変えようとして、相手を責めたり文句を言ったりすることで、
 もっと関係が悪くなっていること

などが、図解入りでわかりやすく書かれていて
(なによりも一章毎に短くまとまっていることが授業では使いやすい♪)
選択理論そのものを伝えることにまったく支障がないし、
読みやすくて、使いやすいなーと思いました。


基本的に私は「自分の気持ちは(感じたことは)何でも伝える方がいい」
とは思っていないタチで(カウンセラーっぽくないですか…?
何を言うのか、どのように表現するのかは、ちゃんと自分自身が選ぶ必要がある
ということを学生たちにも伝えています。
(だからこそ、ちょっと手間のかかる選択理論を好んでいるのかもしれません)


平木先生は、講演会や研修会でも何度かお目にかかったこともあり、
また私の母校にいらしたことという親しさも手伝って、
今回テキストとしてチョイスしたのですが、
そんな私の授業を支えてくれる一冊となりました。

自分自身のコミュニケーションスキルについて
あらためて学びたい方にもお薦めです。
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